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花が落ちた ページ24

NO side



この花を消してみせよう。


そう言った高野の言葉と行動に級友達は驚きを隠せなかった。

いじめられても仕事を押し付けられても何も言わなかった高野が突然このような行動をとった理由。

それは、友達がいたからだ。

どんな行動をしても皆は離れない。

そんな安心があるからこそ出来た行動だった。



「ですが、ただ消すだけでは面白くない。

なので、花を全て落としてあげましょうか。

はい、一、二の三」



ハンカチをかけ、そう言った。

再び指を弾き、ハンカチを取る。

雁夜の机の上に、バラバラに割れた花瓶と散った花。

茎や水は何処にも存在しておらず、ただ花瓶と花があるだけだった。



「…これにて手品は終了です。

さっさと座らねえと先生来るぞ」



そう言った後、金縛りにあったような級友達は動き出し、慌ただしく席に着く。


雁夜は自分の机の上にある花瓶と花の上に手を翳し、軽く拳を握った。

上にあったものは全て消えていた。

落ち着かない教室の中、それらが消えたことに気づいた者はいなかった。


やがて、担任が入ってきた。



「皆、おはよう!

今日は転校生がいる!

が、まずは始業式だ。廊下に並べー!」



ざわざわとしながら廊下に並び、体育館に移動した。


始業式が終わり、各々教室に戻った。

担任が入れ、と声を掛けると、教室のドアが開いた。

高野は然程興味はなく、ただ机に突っ伏していた。

雁夜は興味があるフリをしつつ、夕飯のことを考えていた。


転校生がドアを開け、教室に入った。

チョークで文字を書く音がして、声がした。



「…初めまして。

池田 悪(いけだ あく)です。よろしくね」



女子を中心に黄色い声が上がった。

転校生の視線がある人に止まった。

担任が何か言う前に転校生はその人物の前に立つ。

そして、手を取り、目を輝かせてこう言った。



「また会えた…!僕と付き合いませんか?」



その人物は、皆様も御察しの通り。

高野である。

高野は、小さく悲鳴を漏らした。



「…無理ですって前断った…」


「僕じゃ、不満ですか?」


「不満すぎて…つか嫌すぎる…」



首を横に振りながらそう言った高野。

池田は少し考えるそぶりを見せた後、こう言い放った。



「…じゃあ、あなたを落として見せます。

これからどんどんアタックするので…。

見てて、くださいね?」



高野は彼を蔑んだ目で見た。

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作者名:リリムゥ | 作成日時:2018年5月13日 17時

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