続･友達のお兄ちゃんはぺがさすっ！【プロセカ】

23.文化祭 ページ3

それから寧々ちゃんといろんなクラスを周った。



たこ焼き店、バルーンアート＿＿＿色々あったけど。



1番印象に残ったのは、お化け屋敷だ。




………





「A、お化け屋敷だって。お化け、平気？」



たくさん人がいて、若干暑苦しい廊下を歩いているとき。


やけに目立つお化け屋敷の看板があった。



『ほんとだ…＿お化けは平気だけど。…入る？』




そう入らないつもりで聞いたけど



「うん、行こ。」




寧々ちゃんもお化け平気なのか。




お化け平気コンビでお化け屋敷に行っても楽しいのか…？



そう冷静に考えてみたが、それはそれで面白いかもしれない。と思い、ノリで行ってみた。





多くの人がいた廊下に比べ、比較的涼しいお化け屋敷。



「わっ、涼しい…」





なんて、お化けが出てくる時に演出で吹く風(･･････)に反応している寧々ちゃん。




びっくりする所そこなの？と心の中でつっこむ。




前か後ろか、右か左か。


何処からお化けが来るんだろう、とワクワクしている私。



終始、演出に感動している寧々ちゃん。





異様な光景だった。とお化けの人も後で語っていた。




………




「＿A、そろそろ5時。」




『ん、ありがとう。行ってくるね。』





司先輩に呼ばれてなければ、寧々ちゃんともっと周れたんだけど…




でも、司先輩とは最近話してなかったし、まぁ別にいいかな？

と思い、屋上へ足を進める。




普段から人が少ない屋上へ続く階段。



文化祭の今、告白して振られたと思われる女の子が階段を駆け下りている。



その女の子は涙を流していた。





＿今行っても、さっきの子を振った人がまだ居るのでは？




そう思ったが、気づくのは遅かった。





屋上の扉を開けた先に居たのは……＿









司先輩。

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