友達のお兄ちゃんはぺがさすっ！【プロセカ】

2.認めたくない ページ4

「咲希の…お兄さんですか？」

「そうだが？」


即答。

言われてみれば似ている。

髪や表情…目付きとか。

でも、この人が咲希のお兄さん？

……性格が全く違う。


「2人共、病院で何回もすれ違ってたんだよ〜？だから、Aには近いうちに紹介したいな、って思ってたんだ〜☆」

「あ、そうなんだ……」


……別に、紹介する必要ないのに。


「あとね、私次の土曜日はまた退院だから。その日にうち、遊びに来てよ！」


相変わらず急だ。

相変わらず優しいし、可愛いし、そんでもって可愛い。

本当に咲希は、私の心を照らしてくれる……


「分かった。空けとくね。」

「あ、ショーが！！！」


…なに？

ショー……？


「あ、お兄ちゃんお仕事だっけ？大変だね〜。」

「咲希の…お兄さん、お仕事してるんですか？ショー？」


ショーってことは……

遊園地とかかな…？

でもそれ以外にもありえるかな…

というか、この人にショーのお仕事なんて務まるの？

ショーが崩壊しそう。


「悪いが、もう行くぞ！土曜に迎えに来るからな。」

「はーい、お疲れ様〜。」


私も何か言った方がいいか。と思い、私も「がんばってください」と見送った。

……咲希と性格が違う。本当に。

咲希はもっと時間と向き合って、無駄なく過ごすタイプ。

なんでギリギリまでお見舞いに？

お仕事を優先すればいいのに。咲希のお見舞いは私で十分なのに。


……あんな人が咲希のお兄さんなんて

私は認めない。認めたくない。

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