柱頭だって恋してる【時透無一郎】

三話 ページ4

お館様の邸

「そういえば、頭はまだか？またどっかに隠れているのか？


「そういえば、前回は冨岡さんの後ろにいましたよね。存在感のない冨岡さんの後ろにいるもっと存在感のない頭…ププッ

「…


「胡蝶、頭は存在感がないのではない。消しているのだ。南無…






伝令！伝令！頭ハ遠方デノ抗争ニヨリ遅レル！シバシ待テ！


「なぜだ。なぜ頭が鬼との戦闘で遅れる。遠くでもひとっ飛びだろう。


(この人達は誰の話をしているんだろう)
　
「あの！頭って誰ですか！

隠「ええっ！お前頭のこと知らねーのかよ！すみません、こいつ非常識で。

「うむ！まあ入ったばかりなら仕方あるまい！説明しよう！ｋ…

「頭は、鬼殺隊の紛れもない頂点であり、僕達柱の任務も管理しているんだよ。え何、君。そんな事も知らないの。

(セリフを取られた…)

(相変わらず無一郎くん、頭のことになるとムキになって、かっこいいわ〜)






「みんなで私の噂話ですか。



炭治郎side

なんだろう、この人は。鬼の…面？今話したのは鴉か？しかもこの人、刀じゃなくて鎌だ。しかもでかい。なのにすごい華奢だ。しかも…鼻血を出しているとはいえ、匂いがしない。人間からするはずの匂いが、少しもしない。この人が”頭”か？

「ああ、彼か。

「頭、こいつが鬼を連れていたんだ。

(変だ。本当に微かに匂う感情の中に憎悪がない。他の人達からは強烈に匂うのに。
この人から匂うのは…)

「問題ない。私は彼と鬼を容認している。お館様も了承済み。

「「「？！！

「信用しない信用しない。いくら頭が言っても鬼はだめだ。

「でもまあ、頭が把握していたのなら、暫くこの子が問題にならなかったのもうなずけます。

「(Aちゃん、皆の事きちんとわかっていてかっこいいわ)

「あら、Aさん、その手の傷は、もしかして…


「直行してきたから。あと、多分肋骨も1本やられてる。

「なんで早く言わないんですか！膿んだらどうするんですか！行きますよ！

「？どこに？

「蝶屋敷に決まっているでしょう！あなたって人は！自分のことになると無頓着になって！

(頭が心配で怒るしのぶちゃん、かわかっこいいわ〜)

「では、あとは頼みます。お館様によろしくお伝えください。

「了解した。有無…頭の息災を願う。








不死川さんは後ろでスタンバイ中です

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