準備 ページ27
うーん、憂鬱。
麗日ちゃんたちの戦闘はすぐ終わった。なんだか、原作よりも麗日ちゃんが奮闘していた気がするけど、結果は変わらず、講評の内容も変わらなかった。
で、何が憂鬱かというと。
特に優秀だったチームと対戦、と麗日ちゃんに説明したが、それの番である。
まぁ、特に優秀だったチームなんて、原作を見ればすぐにわかる。
「轟少年と障子少年対、渡我少女だ！」
オールマイトくんが今高らかに言った通り(勿論声は低い。かっこいいです)、Bチームの彼らと戦うことに。まぁそうだよね。
障子くんの索敵能力に、轟くんの拘束力。先ほど見せた、ビル全体を氷漬けにする戦法は、人質などが居ないことが前提の戦法だったけど、たとえ人質が居てもある程度はまかり通る戦法でもある。
不安要素しかない。オールマイトくん、私一瞬で負けそう。
「では、ヴィラン側かヒーロー側かを……」
「あ、私ヴィランがいいです」
「へ？」
間抜けた声を出したオールマイトくんに、核どこですか、と居場所を問う。
「あ、ここを出たすぐに……ってそうじゃなくて！ 轟少年と障子少年は？」
「……構いません」
「あ、そう……じゃ、それでいいのかい？」
確認するように、オールマイトくんは私と轟くんと障子くんを見た。
「大丈夫です。ありがとうね二人とも！ ……ヴィラン側もやってみたかった？」
「いや、別に……」
「……経験としては悪くねぇが、進んでやりたいとは思わねぇだろ」
そっか、と笑みを浮かべ、準備および戦闘訓練のために地下を出る。
指定されたビルに移動し、内部を見つつセッティングを終えた。
あとはヒーロー側の二人を待つだけになるが……やはりあの戦法でくるんだろうか。けれど、あの戦法を見ていたにも関わらず自分からヴィラン側を志望したということで、対抗策があると思ってくれればビルごと氷漬けの可能性は減る。
私が考えた作戦としては、理想論に過ぎないが、まず変身して他者になることで、相手側はこちらの “個性” を知らないから、渡我被身子ではない他者がいるということを認識させる。
それで多少混乱してくれればいいが、恐らく障子くんの個性でこちら側が一人というのもバレるだろうから、スピード勝負。
「このビルにいるのは一人だけど目の前にいるのは渡我被身子でない誰か、じゃあこの誰かが」の隙を突いて、先に拘束ができる轟くんに攻撃。
そう上手くいくとも思えないが、やるしかない。
「さ、誰の血にしようかな」
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カナ - トガちゃんの成り代わりは私得ですね。笑更新頑張ってください。 (2019年1月29日 23時) (
レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
ふらわぁ@無理ゲーはパス。 - ツインテトガちゃん可愛い (2019年1月14日 14時) (レス) id: e44d61dba0 (このIDを非表示/違反報告)
ののいろ系女子 - 成り代わり！しかもトガちゃん！もう大好きが勢揃いで嬉しいです！更新大変だと思いますが頑張って下さい！ (2018年12月29日 1時) (レス) id: 8fb3eabd58 (このIDを非表示/違反報告)
ハムぴょん - ああ面白いぃぃ！！！とがちゃん好きだから嬉しい！更新頑張ってください！！！！！ (2018年12月17日 21時) (レス) id: e2495abf65 (このIDを非表示/違反報告)
愛と正義 - めちゃ面白いです！！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: 270e06f60b (このIDを非表示/違反報告)
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