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SIDE__Hikaru
hk「薮ｯｯ！！」
狭い路地。そこには3人の男が居た。
そして、その男に誰かが引きずられていた。
その誰かを認識した途端、何かが俺の中で切れた気がした。
hk「……放せ。」
「あ？」
hk「その手、さっさと放せよ。」
「んだよ、あいつ。」
hk「さっさと放せって言ってんだろ！！？？」
力任せに叫んで、思うがままに地面を蹴った。
男の腕から薮を奪い取って、庇う形で男達を睨み、戦闘態勢に入る。
薮は、体に力が入らないのかぐったりとしていた。
最近酷いと言っていた頭痛がピークに来ているのか、綺麗な顔は歪んでいる。
hk「…お前ら、なんなんだよ。」
「何って…そりゃ、金稼ぎだよ。」
hk「は…？」
「その最高傑作を売りゃ、金なんざガッポリ入るだろ。
…てか、その目。お前も能力者じゃねぇか！お前も売れば更に稼げるなぁ？」
頭を、ガツンと殴られたみたいだ。
…何を言ってるんだよ、こいつ。
最高傑作？能力者？
意味がまるで分からない。
薮が、最高傑作？俺が、能力者？
hk「どういう、ことだよ…」
俺が忘れてたことって、まさかそれなのかよ。
俺は能力者。薮も能力者。しかも、最高傑作の。
そういえば、月と太陽の国の子供を買って人体実験をしてた施設があったっけ。
その施設の研究員は、確か誰1人捕まらなくて、無事だった子供はたった3人だった。
そして、人工の能力者である生き残りの3人は瞳の色が違うが故に、恐れられた。
…まさか、その3人が、
hk「俺が、能力者……？」
信じたくない。俺は普通の人間だと思いたかったのに。思っていたのに。
俺が、薮が、高木が能力者だと考えると、全ての辻褄が合ってしまう。
hk「っ……」
yb「ひか、…？」
hk「や、ぶ……」
yb「……ごめん、な。」
なんで、言ってくれなかったんだよ。
なんで、隠してたんだよ。
なんで、謝るんだよ。
お前は、いつまで俺を優しい嘘で守るつもりなんだよ。
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柑橘類。(プロフ) - 茶巳さん» 読んでくださりありがとうございます…！更新サボってすいませんでした…(土下座)読み返してあげてください…でもミスはそっとしといてあげてください…← (2020年7月21日 0時) (
レス) id: 9e47427641 (このIDを非表示/違反報告)
茶巳(プロフ) - 初めまして！毎日更新してないかなーって見にくるぐらいこの作品が好きでした。まさか最後に記憶をなくすとは、、、とても読み応えがあり面白かったです！素敵な作品をありがとうございました！何度も読み返そうと思います(^○^) (2020年7月20日 23時) (レス) id: 560570cdba (このIDを非表示/違反報告)
柑橘類。(プロフ) - rengeさん» 読んでくださりありがとうございます！皆幸せになれるように頑張ったつもり…です！← (2020年7月20日 20時) (レス) id: 9e47427641 (このIDを非表示/違反報告)
renge(プロフ) - 予想外の展開に驚きました。話の構成がすごいですね！みんな幸せになってほしい。素敵なお話をありがとうございます！ (2020年7月20日 19時) (レス) id: 8b7957125a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柑橘類。 | 作成日時：2020年5月22日 18時
