11 Alice ページ11
ふふふ、そろそろかなぁ?♪
悠兄の腹心にしてスパイ、特技はハニートラップで私の言うことから何でも聞いてくれるトランプ兵の1人…美春に任せて正解だった♪
美春はまぁすごいスピードで赤城理事長の一番お気に入りの愛人になった。
さすが美春ね。
あ、白石と赤城が調べるであろうことは予想済み。
だから悠兄に白石ホールディングスにリゲルコスメが融資するように言ったし(ビジネス的にもメリットはあるし)、赤城には美春を贈った。
盗聴器は仕掛けてある。
個人的に赤城の方が好きだったから、まず赤城をオトそうと思って、通りでいつ飛び出すか待機しておく。
あ、美春に頼んで、赤城家の使用人から赤城の性格は聞き取り済み。
キレたら家を飛び出すような、猪突猛進的な性格も…ね♪
あぁ、そろそろじゃない?
門が開いて…ほら、出てきた♪
「リゲル…?」
「あ、赤城君!偶然だね!」
ニコリ、と笑みを浮かべる。昨日、パーフェクトな笑顔をずっと練習していたせいで、ほおは筋肉痛だけど、効果はてきめん。
まぁ、いくら赤城でも、父親に失望してキレてて、弱り目に私みたいな可愛い子のパーフェクトスマイルを受けたら?
…そりゃ、心も開くし傾くよね。都合のいい時しか構ってくれない女王より、私の方が絶対いいでしょ?
「大丈夫?顔色酷いよ。私の家すぐ近くなの。お茶でも出すから休んでいかない?」
上目遣いで、我ながら超可愛く眉を心配そうに潜めて顔を覗き込む。
フレグランスをつけてきた髪を揺らして、いい香りをさせるのもポイント。
「え、でも…」
「心配だから、ね?いいでしょ?」
180はありそうな大きな赤城の手に背は152と小さめな私の白い手を乗せて、首をこてん。
庇護欲をそそるし、心も傾くでしょ?
ほら…顔真っ赤。
「じゃ、行こっか!」
くるっとターンするときに、わざとらしくはしゃいでみせる。耳に髪をかけ、真っ赤に染めた耳を見せれば、私が意識してるように見えるでしょ?
「…どうしたの?赤城くん。顔真っ赤だよ?」
ニコリ、と可愛らしく言ってみる。
あぁ、あと一押し…
「あと、リゲルってのもやめてね。深月って呼ぶから!深月もAって呼んで」
約束だよ?とパーフェクトスマイル+上目遣い。
…あーぁ、落ちちゃった。
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りりいゆ - なんですかこの神作は。最高じゃないですか。 (2023年1月16日 19時) (レス) id: 4ccaad0680 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもり隊 - この小説見つけられてよかった!!!!こんなに面白いのは初めて!!!!復讐劇系が面白いと思えたのも初めて!! (2023年1月9日 12時) (レス) @page23 id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
西園寺氷空音(プロフ) - lkwistervenさん» そうですね!!やっぱそうですよね! (2019年8月12日 18時) (レス) id: 79f8ec9787 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 西園寺氷空音さん» きっとそうだよ!私もだから!作者様って語彙力高いよね! (2019年8月12日 12時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
西園寺氷空音(プロフ) - このアリスちゃんどっちかというと悪女になってきてるのにイライラしたりしない……なぜだ……そうか!作者様の語彙力がありすぎるからだな (2019年8月11日 14時) (レス) id: 79f8ec9787 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーみ | 作成日時:2018年4月7日 17時