*孤爪研磨 ページ10
.
『ねぇ研磨』
「……」
『研磨ってばー』
「……」
かれこれ1時間コレである。
久々の休暇。外に出たくない研磨の要望で私達は孤爪宅でゲームに明け暮れていた。
……いたのだが。
さすがにもう飽きてしまった。
研磨にゲームで勝てるわけもなく、はたまた根っからのゲーマーではない私は早々に飽きてしまったのだ。
あーと言いながらごろごろと研磨のベッドの上で寝転がっていると、うるさいと指摘が飛んでくる。
その間も視線はずっと手元の四角い端末へ向けられていた。
その四角い端末になぜか研磨を取られた気がして嫌で仕方なかった私は、強硬手段に出る事にした。
『ねーぇ研磨』
「っ……」
後ろから研磨の首へ手を回し、体を研磨の背中に体を密着させる。
何度か研磨の首筋に触れるだけのキスを落とし、様子を伺う。
その度に研磨の肩がぴくりと反応し、体を強張らせるのが伝わってくるが、
それでも彼はまだ指を忙しなく動かしていた。
『……む』
「……!?ちょ、っと。なに、してんの……!?」
いやらしい水音が部屋に響く。
私は、研磨の耳を舐めとっていた。
いつも彼が私にするように、執拗に、耳の裏を舐めたり耳朶を甘噛みしたり。
そうこうしているうちに、研磨の手元が狂い始め、彼から熱い吐息が吐き出されるようになった。
これはそろそろ構ってくれるのでは……と思ったその一瞬。
『んっ……え』
「……Aが、煽るのが悪い」
研磨はゲームを放り出し、私を押し倒した。
「俺だって……我慢、してるんだけど」
いつもとは違う、熱に侵された彼の瞳に照らされて、
ああ、やらかした。完全にスイッチを入れてしまった。
だんだんと近づいてくるプリン頭に、私はそう後悔しながら目を閉じた。
ー
nyaran7さん、リクエストありがとうございました!
269人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あゆ - リクエストで牛島若利お願いします! (2019年12月20日 21時) (レス) id: 57ab00b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
香奈(プロフ) - 白布くんのお話がみたいです。お願いします。更新待ってます。頑張って下さい! (2019年12月18日 21時) (レス) id: e378ea9447 (このIDを非表示/違反報告)
ミミッコ - リクお願いします。キャラは、白布でシチュエーションは、お任せでお願いします。 (2019年12月5日 16時) (レス) id: cb76a0c0de (このIDを非表示/違反報告)
愛(プロフ) - リクエストお願いします。夜久さんのお話が見たいです! (2019年12月3日 22時) (レス) id: ebf2abea67 (このIDを非表示/違反報告)
黒崎零菜(プロフ) - リクエストですツッキーのお話し作ってほしいです!シチュエーションはおまかせでお願いします! (2019年11月26日 20時) (レス) id: 943180d6d6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アイリス | 作成日時:2019年9月21日 12時