猫とレモンの旅路 ページ11
ひとつずつ音が落ちていく音。
頭から言葉も出てこない。
内容ですら出てこない。
ひとつずつ『どうやって、謝ればいいのか』すらと考える言える言葉が出てこない。
それならきっと、何かを間違えたんだ。
『レモン。
聞いておくれよ。僕は君を傷つけるつもりは無かったんだ。』
ちゃんと言ったはずが、声は感情表現の1つ。
まるで老人のようなしわがれたような声となり、震えていた。
『ごめんなさい』が言えない訳じゃない。
小さなからこれ程までに大きな誤解をとこうと言い訳を放つ。
「わたしはあなたを責めているつもりじゃないわ。
ただ、どうしてあんな事をまで隠すことなのか聞きたいの。」
目の前には、おれの相棒のレモンがバカバカしいと言わんばかりに手を差し伸べている。
「旅の準備しながらでも相手してあげるから話してみなさいよ。
だけど、つまらない話だったら許さないわよ。」
と妖な笑みを浮かべる彼女は、顔をしていて天使なのか悪魔なのかもしかしたら五分五分な感じかするのだった。
それから次の旅への準備を進めているときだった。
ネロが、急に語り出した。
この猫、声だけは1人前に"イケボ"？というやつなのだろうか。
意外とハスキーボイスな男なのだ。
語っているのを聞いていると途中でなんとなく悟った。
このオス猫元は、人間だそうなのだ。
しかもその人間ただの人間じゃない。
女遊びが過激な男。
それが突如浮気相手にグサリと…でそのまま、お陀仏したんだそうだ。
『私がひとつ面白い話を聞かせてあげる。』
「な、なんだ？？」
『オス猫なんだから、あちこちで交尾できるやよ。』
「メタ発言やめろよ。
おれ今、その思考改めてこうやって生きてるんだからさ？」
『あなたの言ってることまさに日本のお仏壇に向けてアーメンしてるようなものじゃないの。』
「なんで、女遊びとお仏壇に向けてアーメンを比べるんだよ。」
とボケツッコミを入れながら準備がお互い整い、今泊まっている森を清掃。
そして、そのまま彼が死んだと言われている場所から出ていった。
その森は、誰もいないせいでもあるのか、または何も無かったかのように静けさだけが、残るばかりだった。
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アリス(プロフ) - 舞眠さんありがとう！！楽しみにしてて！またいつ良いのが降りてくるか分からないけど(；´Д｀)その時はまたほんとにいい作品作るよ！！ (2020年9月28日 21時) (
レス) id: 7cd8ddd5db (このIDを非表示/違反報告)
舞眠=MAMIN=(プロフ) - アリスさん！楽しみにしています！ (2020年9月28日 21時) (レス) id: 5007dd9946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：本を読む木 | 作成日時：2020年9月24日 22時
