アサガオ

,8 ページ9

玲於side


目が覚めると横にはまだ寝てるAさん。眉間に皺を寄せているところから見ると頭が痛いらしい。


玲「Aさん。起きて。」


『･･･あと･･･5分だけ･･･。』


これ･･･低血圧ってやつ？朝弱いのかな

Aさんを毛布で包んで抱き上げてリビングに運ぶ。ソファに下ろして珈琲を入れる


『んっ･･･ここどこ。』


玲「おはよう。低血圧のAさん。」


『玲於くん･･･何でここにいるの』


玲「ここ俺の家。昨日Aさん酔っ払って家に返せなかったから俺んち連れてきたの。」


『ごめん。迷惑かけて･･･』


玲「全然大丈夫。それより珈琲。入れたから飲んで。目が覚める。」


『ありがとう。』


Aさんに珈琲の入ったマグカップを渡して横に腰掛ける。

『これ･･･なんて珈琲？ものすごく美味しい。』


玲「キリマンジャロの珈琲だよ。」


『美味しいね。ねぇ、お花屋いつ渡すの？』


玲「今日かな。お昼から仕事だから、その時に渡そうかなって思ってるけど。何で？」


『お花萎れてきてるから、作り直したいの。』


玲「別にゆうほど萎れてないけど。」


『萎れてるの。お花作り直していい？』


玲「いいよ。お店で待つよ。」


『でも、ここから近いの？』


玲「徒歩5分もかからないよ。」


『知らなかった。こんな近くに芸能人住んでたんだ。ねぇ、メンバーの中数原さん？っているじゃん？
その人とは近いの？家。』


玲「龍友くん？んー、普通かな。ここから20分くらいだよ。でも何で龍友くん？」


『特に意味は無いよ。メンバーさんと家近いのか聞こうとしたら名前思い浮かばなくて
数原さんがぱっと浮かんだから笑笑』


そう話すAさんは、辛そうな、苦しそうな顔をしていた。

あなたは。何を抱えているんですか？

,9→←,7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す