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43夢*夢のような〜卓side〜 ページ3

俺は今まで告白されては付き合い、そして別れを繰り返してた。


好きな人に告白する勇気がなくて。


なのに、Aちゃんは違った。


夢に出てきた子そっくりで、運命だ!と思ったのが始まりだけど。


気がついたら、夢の中に出てきた子だから好きじゃなくて、好きになった子が夢の中に出てきた子になってた。


何としてでも付き合いたいと思った。


自分から告白して、承諾してもらえて、付き合うことになって。


今の状況が夢のように感じる。


キスした後、なんだかいきなりがっついた自分が恥ずかしくなって、照れ隠しでずーっと抱きしめてたら、


A「卓さんっ…なんか力強くなってきた…!」


そう言って苦しそうに俺の背中をトントンと叩くAちゃん。


卓「あ、ごめんごめん。」


そう言って離すと、顔が真っ赤のAちゃん。


卓「顔、真っ赤。(笑)」


A「卓さんがあんなことするからっ/////!」


卓「慣れてもらわんと困るなぁ…。」


A「ううう…努力します…/////。」


まぁそういう所が可愛いんだけど。


卓「そろそろ帰ろっか。
早く帰って寝ないとサンタさん来ちゃうよ。」


A「私のところには来ないから大丈夫ですよ(笑)」


卓「いや、わからんけん!寒いし、帰ろっか。」


そう言って手を差し出すと、嬉しそうに微笑んで握り返してきたAちゃん。


しばらく歩いていると、Aちゃんが話し始めた。


A「卓さん。」


卓「ん?」


A「杏ちゃんみたいに…付き合ったからってタメ口にしたら怒りますか…?」


卓「なんでそんなこと聞くん?(笑)
別に良かよ。その方が俺は嬉しい。」


A「ホント!?卓さん男らしいとこあるから…なんか年上やから…とか言われるかなって思っちゃった。(笑)」


卓「そんなこと思わんよ(笑)
どんな男なん、俺(笑)」


A「ごめんなさい(笑)
あともう1つお願いしてもいい…?」


卓「無茶なお願いじゃないならいーよ。」


A「たく…って呼びたい…って言ったら怒る…?」


卓「/////!べっ…別に怒らんよっ…!」


A「ホント!?じゃあそうするっ!」


そう言ってまた嬉しそうに笑った彼女。


付き合うとこんなに甘え上手なんやね。


卓「じゃあ俺もAって呼ぶね。」


A「っ/////!突然言うのはずるいっ…!」


とか言いつつも嬉しそうなA。


これからも、その笑顔をたくさん見せて。

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作者名:あかねん | 作成日時:2018年9月22日 1時

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