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57夢*初めての手料理 ページ17

たくのおうちは1人暮らしとは思えない広さで、さすが野球選手だなあと感じた。


卓「学校は?もう終わった?」


A「あとはテストだけ!」


卓「テスト前やのに来てくれたの?」


A「うん。しばらく会えなくなっちゃうし…。
会える時に会いに行こうと思って。」


卓「ありがとう、来てくれて。
いつまでおると?」


A「明後日のお昼の便で帰るつもり!」


卓「じゃあ明日もゆっくり出来るんやね。」


A「うん!たくは?予定あるんじゃないの?」


卓「夜だけやからへーき。」


A「ほんと?じゃあたくさん一緒に居れるね。」


遥輝さんには感謝しないとなあとしみじみ。


卓「今日ご飯どうする?どっか行く?」


A「あ…その事なんだけど…。」


卓「ん?どしたと?」


A「たく、この間お誕生日だったでしょ?
だから…お祝いさせて欲しいの!だめ…?」


卓「え、それ本気?
もしかして…そのためにわざわざ北海道まで
来てくれたと?」


A「そう!大好きな人の誕生日だもん。
ちゃんと…お祝いしたくって。」


そう言うとたくがギューっと抱きしめてくれた。


卓「俺、今幸せすぎて死にそう。
その気持ちだけでも本当に嬉しい。
ありがとう。」


A「ふふふ。たくの好きな物作るね。
何が食べたい?」


卓「なんでもいいの?」


A「うん。頑張って作ります!」


卓「じゃあ、Aの得意なもの、作って。
初めてやから、得意料理食べてみたい。」


A「得意料理かー。んー。
クリームシチューかなぁ…得意なの。」


卓「美味しそう、作って。」


A「クリームシチューでいいの?」


卓「うん。得意なんでしょ?
お願いします。」


A「じゃあ作らせて頂きます。(笑)」


とりあえず、クリームシチューを作って、後はサラダとか卵焼きとか、他のおかずもたくさん作った。


たくはリビングからチラチラこっちを見てる。


卓「出来た?」


A「うん。完成です。」


卓「めっちゃ美味そう。
はよ食べよ。」


ウキウキしながらイスに座るたくが可愛すぎて思わず笑っちゃった。


卓「なんしてると?はよ来て。」


A「うん!」


初めての手料理…お口に合うかな…?

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作者名:あかねん | 作成日時:2018年9月22日 1時

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