ー78ー猗窩座side ページ30
夜になり木の葉が揺れるAの屋敷に着く。
すると玄関から着物を着たAが出てくる。
A「猗窩座、」
猗窩座「どこかに行くのか?」
その手には花がある。
A「ああ。猗窩座も一緒に来てくれないか?」
猗窩座「?わかった」
俺の手を取るAの後について行く。
他の鬼狩りに気配を悟られないように小走りで行く。
そして数分後、着いたのは
猗窩座「…墓地か?」
A「そうだ」
こっちだ、と言うAの背中を追う。
そこには他より少し大きな墓が立っていた。
“天龍家”
そう墓石に掘られている。
猗窩座「A、これは…」
A「ああ。私の家族の墓だ」
花を添えて水を浴びせたAは線香を炊き手を合わせる。
ここが…Aの兄と両親が眠る墓…。
本来鬼の俺が来るなどありえない場所だ。
手を合わせ終えたAはそのまま墓をじっと見つめる。
周りには俺たち以外誰もいない。
猗窩座「A、なぜ俺を連れてきた」
純粋に疑問に思い、そう問いかけるとAは俺を振り返る。
A「兄上に…見せてあげたかった」
猗窩座「何をだ…?」
そう言うとAは俺の両手をそっと取った。
A「こうして…鬼と人間が共に手を取っている
ということをだ」
猗窩座「!」
A「無論、私と猗窩座以外はそうでは無いのだが
な…」
そう言ってはにかむAの手を握り返す。
強く、優しく、離さぬように。
猗窩座「俺はお前を守ると決めている。何があっても
お前だけは必ずだ」
A「猗窩座…!ありがとう。…もしこの世界で独
りぼっちみたいになっても必ず私は猗窩座の
傍にいる」
互いに今こうして手を取り合っている俺たちはどこまでも行けそうな気がした。
この星の裏側でも
銀河の果てでも。
A「行こう、猗窩座」
猗窩座「ああ」
そして俺たちは墓地を後にした。
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ななや(プロフ) - うさぎもちさん» ありがとうございます!更新頑張りますね♪ (2022年3月2日 17時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎもち - 続編おめでとうございます〜!大好きです!楽しみにしています! (2022年3月2日 15時) (レス) @page1 id: 3d47e5a306 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななや | 作成日時:2022年3月2日 15時