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ー73ー ページ25

次の日になって、熱は下がったがアオイに鴉を飛ばすと



“しのぶ様が居ないのでとりあえず安静にしていてください、今日の夜にはお戻りになるかと思うので薬を渡しに参ります”


と返ってきた。



…とりあえず、安静にしておくか…。



というわけで布団を干して


着物に着替える。




縁側に座って陽の光を浴びる。



膝に乗ってきた猫の背中を撫でる。



…そう言えば昨日……



猗窩座…手握っててくれて私そのまま寝ちゃったのか…。




夜中時々額の手拭いが冷やされて再び額に戻ってくるのをぼんやり感じたり、身体の汗が拭き取られるのを感じていた。




猗窩座、夜明けギリギリまで面倒見ててくれたんだ…。




今日ちゃんと“ありがとう”って伝えよう…!




それにしても…



まさか鬼に看病される日が来るなんて思ってもいなかったなぁ…。





熱なんて久々に出したし、思ったよりしんどかったな…。




兄上は…いつもあんな感じだったのか…。






私はいつも兄上の看病をしている側だから熱の苦しみも分かっていたと思っていたが…




A「案外…自分がなってみなくちゃわからんもの
だな…」



こう思うともっとあの時、兄上にしてあげられることがあったのかもしれない…




でも今更後悔しても仕方ないし、兄上はいつも、“ありがとう”って言ってくれた。




A「“ありがとう”って大切な言葉なんだなぁ」





猫の首もとを撫でてやるとゴロゴロと気持ちよさそうに鳴く。



それはまるで“ありがとう”と言うように。

ー74ー※→←ー72ー猗窩座side


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ななや(プロフ) - うさぎもちさん» ありがとうございます!更新頑張りますね♪ (2022年3月2日 17時) (レス) id: 1c4dcb9b3d (このIDを非表示/違反報告)
うさぎもち - 続編おめでとうございます〜!大好きです!楽しみにしています! (2022年3月2日 15時) (レス) @page1 id: 3d47e5a306 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななや | 作成日時:2022年3月2日 15時

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