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＿そらるside＿
俺達が入った頃には5時間目が始まっていてA達は授業を受けていた。
扉から静かに入って1列に並ぶ
目の前の黒板には「僕、私の大切な人」と題名が書かれていた。思わず息を呑む。…Aは、なんて答えるんだろうか
「僕の名前は、浦田優です！僕の大切な人は、
うらさ、うらたさんです。僕はお母さんとお父さんが居ません。だけど、うらたさんがここまで僕のことを大切に育ててくれました。僕はそれがとっても嬉しいことでした、志麻くんも僕にとって大切な人です。僕にとって二人は大好きな人です！！僕を助けてくれてありがとう！！」
「…優」
うらたくんはぽつりと名前を呟いた。
その瞳はゆらゆらと揺れていて、でも悲しみではない涙が浮かべられていた。
次は茜羅くんの番だった。
「僕にとって大切な人は、浦田さんと志麻くんです。僕の両親はもう僕の近くにはいません。だけど、その分志麻くん達がいっぱいいっぱい幸せをくれました。それがとっても嬉しくて、二人が大好きになりました。僕にとってお父さんとお母さんは二人です。いつまでも僕達と居てください、いつもありがとう、大好きです！！」
「…ｽﾞｯ」
「…っ…」
鼻をすする音が隣から聞こえる、俺はあえて見ずに前を見つめていた。数人が発表した後Aの番になった。俺は思わず身体を強ばらせて前を見た。
「私の、大切な人は…大切な、人は…お父さんとお母さんです。いつも優しかった二人はいつまでも大好きです」
『…。』
別に、分かっていた事だった。
それを突きつけられようと別に平然とできる自信があった…いや、なかった。
泣いてしまいたくなるほど、俺はショックを受けていたことを視界が歪み始めて初めて気がつく。だが、次の瞬間目を見開いた。
「でも、それは前の話です。今は、今1番大切な人はかなたさんです。かなたさんは私のことを救ってくれました。難しいことに色々悩んでずっと幸せ、とは言えませんでした。だけど、そんな辛いことを吹き飛ばすほど、そんなこと忘れてしまうほどの幸せを、私はかなたさんに貰いました。それはとっても大切なことなんだと気が付きました。…私はかなたさんが大好きです。お父さんもお母さんも大好きだけど……私は、かなたさんが大切で、大好きです！！！」
言い切った、と言うふうに前をしっかり見たA。俺の視界は歪んだままだったが、そんなことはどうでもよかった。
俺はこれまでにないくらい嬉しいことを言ってもらった。
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夜桜(プロフ) - 犬坂さん» わぁぁ！！犬坂ぁぁ！ボードでお話あんましてなかったから久しぶりー！！コメント嬉しい！！！覚えてるに決まってるよ！！！おしゃべりめちゃ楽しかったもん！！！リクエストマジありがとう！！もちのろんで書かせて頂くぜ！！！！ (2019年6月30日 19時) (
レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
犬坂(プロフ) - まふくん可愛いwあ、お久しぶり！犬坂だお、覚えているかい？あと。リクエストで、『夢主ちゃん迷子になってほすぃー』 (2019年6月30日 19時) (レス) id: 6b5e6236e0 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - そると。さん» 私も素晴らしいリクエスト頂けて嬉しいです！！！そると。さんに感謝しかないです！！コメントありがとうございます！！ (2019年6月28日 22時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - こんなに早く書いていただけて嬉しいですー！楽しみにしてます！頑張ってください！ (2019年6月28日 22時) (レス) id: 86f42cc0f3 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - まろまろさん» ぁ、まだ数話続きます！！ありがとうなんて、私の方こそリクエスト有難いので、マジ感謝なんですよ！！！本当にありがとうございます！！ (2019年6月21日 20時) (レス) id: e44c1f3d42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜桜
| 作成日時：2019年3月3日 17時
