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約束したじゃん【北乃遥】 ページ8

「ふーん、V組…ねえ……」

新たに増えた制度の資料を興味なさそうに頬杖を突きながら見ていた。
どうやら、このV組というのは。
真っ白な部屋に入れられ、他の人達からの差別の対象になるらしい。
少し怖いな、と他人事のように思っていると、肩を叩かれたので振り返った。

「あ、えりちゃん!!」
「やっと反応した…!遥っち、全然反応してなかったんだもん!そんなにV組が気になってたの?」
「いや、なんかさ…もし僕が入る事になったらちょっと怖いなーって……」

僕の友達…えりちゃんは相槌を打つ。

「あー、確かにねえ……何より、こんな真っ白な所落ち着かなそう!」
「あはは…ねえ、えりちゃん。もし僕がV組になっても、仲良くしてね。…約束だよ?」

そう言うと、えりちゃんはきょとんとした顔をしたあと、すぐに少年っぽい笑みを浮かべた。

「あたぼーよ!ずっと仲良くしよーな!!」

手を差し出してきたえりちゃんに、僕も笑いながら拳をカツンと合わせる。
すると、えりちゃんは「あ、そういえば…」と神妙な顔付きになった。

「遙っち…まだストーカーの被害に遭ってるんだっけ?」

声を潜めてえりちゃんが言う。その言葉に、少し表情が強張る感じがした。

「うん…誰がやってるのかも全然分かんないし…」
「…そっか。気を付けろよ?遙っち、めちゃくちゃ可愛いんだからさ」
「えー?そんな事ないよ…えりちゃんの方が可愛いよ?」
「またこの〜!!その可愛いお顔はどっからついて来るんですかー!!」
「きゃー!やめてよー…!!」

茶化すように髪をぐしゃぐしゃにしてくるえりちゃんに僕もつられて笑う。
正しく、幸せだった。
……あの日が、来るまでは。

約束したじゃん【北乃遥】→←些細な反抗だったのに【藤田颯真】



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ラス(プロフ) - あの…これ、誰も更新しないんですかね…?連載開始からだいぶ経っているのにほとんどの人が書いてません…。企画主さんからも、未執筆の方にお声掛けていただくとか出来ないのでしょうか。 (2020年4月29日 1時) (レス) id: 87616b7781 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 更新しました。 (2019年11月15日 17時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
riiu(プロフ) - 更新します。 (2019年11月15日 16時) (レス) id: d32ce14729 (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 【藤田颯真】更新しました。けっこう暗い感じになってしまいましたが…。 (2019年10月23日 23時) (レス) id: aa231f5233 (このIDを非表示/違反報告)
ラス(プロフ) - 更新します。 (2019年10月23日 23時) (レス) id: aa231f5233 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鮮やかに咲け!参加者一同 x他3人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年10月6日 0時

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