第１９５話 ページ1
ギンを探して1階を回るが姿が見当たらない
残る部屋はピンクの部屋に繋がる扉
ダイヤル式の錠前が付いている
一桁の数字を入力するようだが、9通りを虱潰しに試せばいつかは開くだろう
適当に『１』を選択して解錠のボタンを押そうとするとケイジが止めた
「･･･ジンくん。ドアをよく見てごらん」
「ドア？」
暗くてよく見えないが、指で触ると小さな穴が開いている
「･･･毒針が出てくるかも」
「えっ」
サブゲームの時に受けた傷に痛みを感じた
「あれと同じ毒･･･とは限らないもんな」
「そうだねー。どこかにヒントないかねぇ。分かってから開錠した方がいいよ」
「ヒントって言ったってなぁ･･･」
真っ暗で何も見えない部屋だ
ヒントになるものなんて･･･
手で触れないと小さな穴でさえ見落とすって言うのに
「あっ」
俺は壁を掌で触れていく
壁だけでなく、ドアにも触れていると周りと肌触りが違うところがある
どうやらドアに何か文字が書いてあるようだ
【飲酒ができないガキの数を入力してね】
「これ、鍵のヒント？かも」
「飲酒の可否が書いてあったのは･･･酒場の黒板だね」
酒場に戻って黒板を見上げる
だが、真っ暗で何も見えない
「明かりとかないのかなぁ･･･」
「1,2･･･9人、かな」
ケイジは指で指しながら数えている
反対側からも数えて確信したように頷く
「うん。9人で間違いないよ」
「すげぇ、この暗闇で見えるんだな」
「まぁね。おまわりさんの眼を舐めたらいけないよ」
錠前に『９』を入力するとカチリ、と音がして解錠した
ピンクの部屋に部屋に入ると少し違和感を感じた
「なあ･･･あれ」
壁に描かれたハート形
そこに格子と隙間を見つけた
「･･･戸が開いているね」
「人が通れそうなサイズだな･･･」
中を覗き込んでも真っ暗で何も見えない
「またどこかに繋がってるかもしれないけど･･･」
「行くしかないだろ。他に行くところもないし」
「この際危険は承知の上、か。行こう」
よっ、と身を乗り上げて通気口を進めば見たことのない部屋に出た
ぼんやりと浮かぶパソコンの液晶
足元には何かが散らばっている
部屋の隅に壁に背を預けるように座る影
「人？っぽいけど」
近付いて手を伸ばすと同時に部屋の明かりが点く
「うわっ･･･！･･･え？」
茶色の髪の少女が眠るように座っていた
「なっ･･･！ホエミー！」
思わず後退ったが、彼女はぴくりとも動かなかった
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蓮花(プロフ) - 田中権兵衛さん» コメントありがとうございます！別枠で書き溜めていたのでそれをこちらに引っ越してきます笑 (2022年9月4日 7時) (
レス) @page45 id: d4c8afc5a0 (このIDを非表示/違反報告)
田中権兵衛(プロフ) - 初めまして!｢大量更新｣、物凄く楽しみです！ (2022年9月4日 1時) (レス) @page45 id: 4529e1ebe5 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - のののさん» コメントありがとうございます！少しずつ更新しますので、気長にお待ちください！ (2021年6月17日 0時) (レス) id: 79bf70c3b9 (このIDを非表示/違反報告)
ののの - 主人公君もお話もめちゃ好きです！更新待ってます！ (2021年6月16日 0時) (レス) id: 0b54166380 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - はろさん» コメントありがとうございます！最終章はクリア後に余韻に浸りながら別途書き進めてます笑ガリガリ書き進めますので、お待ちください！ (2021年6月8日 23時) (レス) id: 79bf70c3b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2020年4月13日 15時
