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第113話 ページ17

「自分自身にも厳しかったが・・・何より弱いくせに行動しない人間に厳しかった」

今のレコとは違った

もし、そうであればカンナやナオに対して強く当たっていただろう

「ビックリするほど変わったよ」

「あんたの殺人事件がキッカケで・・・?」

「・・・ククク・・・その通りだ。・・・つまらないことを聞かせたな」

するとホールに響いていた歌声が止まった

レコは入口のほうを振り返る

「ジン!!」

レコは俺の方に向かってくる

「この・・・バカ野郎が!!」

ガツンと左頬に衝撃が走った

突然の出来事に身構えられるはずもなく背後に倒れた

「え?・・・ええぇ??」

「はわわ・・・ジンさぁん!」

レコの背後からナオが青ざめた顔で俺を見る

「お前には聞かなきゃいけないことが山ほどあんだよ!」

レコは俺の胸倉を掴んだ

「お前は・・・私たちを信頼してなかったのか!仲間だと思ってなかったのかよ!」

レコがここまで言うのも無理はないだろう

ほぼ全員を殺すつもりだったのだから

「な、なんの音ですか!?」

廊下から現れたのはサラだった

「サラ!」

レコはサラに歩み寄る

レコの肩越しからサラは俺を見て目を見開いた

「ジンさん!!」

サラは俺に駆け寄ると手を差し伸べた

「もう大丈夫なのか?」

「はい・・・少し休んだら落ち着きましたから・・・」

サラは目元に大きなクマができていた

ほとんど眠れていないのだろう

「まだほとんど探索できていなくて・・・何か見つかりましたか?」

「いや・・・俺達はまだ何も・・・」

ナオに視線を送ったが、彼女も首を振った

「私たちも放心状態だったので・・・言われるがまま休むことしかできなかったんです・・・」

ギンはキョロキョロと辺りを見渡している

「・・・でもあの悪い人形女どこにも居ないワン。探すかニャン?」

「とにかく周辺を探してみるか?何か罠が作動しているかもしれないし」

「では、手分けしてこのフロアを探索しましょう」

「・・・やれやれ、無理するなと言いたい所だけど・・・サラちゃんはすっかり真剣モードだ」

ケイジはため息をついて頭を掻いた

「・・・よし、じっとするのも性じゃない。用心しつつ周囲を見てみよーか」

解散した俺たちはそれぞれ探索に向かった

サラにはケイジが付いてくれることになり、俺はギンとフロアを探索することにした

ホールを出ると瓦礫の山の目立つ荒れた廊下だった

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蓮花(プロフ) - 春雨さん» コメントありがとうございます!キャラの性格は割りと迷走してて初期と違う人みたいになってます笑 (2019年6月24日 6時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませて頂いてます。ジン君のキャラクター性が好きです…。更新頑張って下さい!! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» 大変長らくお待たせいたしました...!こんなに更新怠けるなんて想定の範囲外〜でした... (2019年5月23日 8時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
キグみん(プロフ) - 待ってました…!!(*´ω`*)もう感謝感激雨アラレ!ジン君がんば!! (2019年5月22日 16時) (レス) id: 46622e472d (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» ありがとうございます。気長にお待ちください (2019年5月22日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青薔薇 | 作成日時:2018年10月10日 10時

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