第４８話 ページ50
「いつの間にこんなもんが･･･！」
Qタロウは階段の前でそう呟いた
「この先って･･･メインゲームの会場？」
ホエミーはメインゲームの会場で待っていると言った
となれば、この先はその会場だろうか
「わからん･･･けんど、どの道いずれは行くしかねぇってことだろうな･･･」
今まで探索した場所だけでは脱出の手がかりも見つかっていない
ならば、この道も進まなければならないということだ
「クソッ、どうせ罠だぜ･･･！どうする、ジン」
ピンク色の部屋での出来事がだいぶ参っているのか、Qタロウはひどく警戒している
「今は行くべきじゃないだろうけど･･･まとまってから進んでみるか？」
「･･･でもよ、メインゲームの話･･･聞いたろ？オレ達の中から誰か一人を･･･死なせるんだぜ？」
さっきの練習試合では没収試合、ノーゲームにすることで犠牲者を出さずに済ませることができた
メインゲームでは恐らくそれはないだろう
引き分け、なんて結果が出れば全滅も避けられないだろう
「参加する気はもちろんねぇが･･･心情的に･･･団結は･･･もう無理なんじゃねぇか･･･」
「そ、それはそうかもしれないけど･･･」
「クソッ！」
Qタロウは広場に響くほど大きな声を出した
「･･･しゃあねー。待ってみるぜよ。お前さんを信じてみるべや。ここを上がるときは全員が揃った時じゃ」
足を開いて、自分の拳で厚い胸板を叩いた
「もし、勝手に行こうとするヤツがいたらとっ捕まえてやるけぇ」
「手荒にはするなよ」
Qタロウは任せちょけ！とにかっと笑った
「メインゲームの会場か･･･そうかもしれないね」
ソウは階段の上を見上げて呟いた
ほら、見てよと階段を指さした
「少量だけど、ホエミーの血が点々としてるんだ。きっとこの上に行ったんだよ」
階段にはほんの少しだが、赤い血痕が残っていた
「他にも誰か行ったのか？」
「ボクも今来た所だから･･･分からないよ。誰か、いなくなってないかい？」
バラバラに行動しているから、一概にいないとは言えない
だが、一人でここを上る人物はいるだろうか
「もしかして、上る気じゃないよね？ジンさん」
ソウは心配そうに俺を見た
「悪いことは言わないから、今はやめておこうよ。それより、ジンさんに見せておきたいものがあるんだ」
「え？」
「食堂の奥に来てよ。･･･お願い」
ソウはにこっと笑うと言ってしまった
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
