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第38話 ページ40

俺たちは食堂の奥のピンク色の部屋に集まった


ジョーが建物を走り回ってかき集めてくれた


「さあて・・・ついにやるんだったね」


ケイジは袖をまくり上げて行った


「つーか・・・今までどこに居たんスか?」


「ちょっと・・・隠し部屋を見つけてね」


ひょっこりとケイジの影からソウが顔を出す


「ソウさん・・・!無事だったんですね・・・!」


ジョーはソウの姿を見て胸をなでおろした


「それはこっちのセリフだよ・・・よかった、みんな無事で」


「ドキドキしますねぇ・・・一体何が起こるのでしょうか・・・」


「一応ドアは開けたままにしておくからな」


レコは出入口であるドアを限界まで開けた状態にした


「逃げ道の確保はバッチリってことがやな!」


準備が整ったところでQタロウの持つ箱からパーツを取り出した


「それじゃあ、運命の瞬間・・・いくぞー」


ケイジは受け取ったパーツを付けていった


頭を付けて最後


何も起こらない・・・?


「・・・待て、何か匂わないか?」


Qタロウはすんすん、と鼻を動かす


「なあ・・・周りが白くなって来てないか!?」


白い煙が部屋に立ち込めてきた


「ガスだ・・・!」


ケイジの声が響く


「ど・・・毒!?まずいよ・・・部屋を出なきゃ・・・!」


ソウの声に反応するよりも早く白い煙が視界を覆いつくした


何も見えない


伸ばした手の先すら見えないほどの煙だ


得体の知れないガスに包まれて死ぬのか


窒息?中毒?どちらにせよ長く苦しむ


可哀そうな殺し方はやってなかったのに――


『皆さん、毒ガスなんかじゃないから安心してくださいね』


白い煙の中から鈴の音のような少女の声が聞こえた


しばらくして煙が晴れてくると、部屋に誰か立っている


「あはは、こんにちは」


茶色と赤の衣装を着たオッドアイの少女だ


笑みを浮かべてこちらを見ていた


「は・・・はぁ!?お・・・お前・・・」


ジョーはその姿をみて驚いた


「人形じゃないか!」


この部屋に置かれていた胴体、箱に入っていた頭。手に入れた四肢


すべてがその人物に備わっていた


「ふふふ・・・そう、あなた方がたった今救ってくれた人形です。高性能でしょう?」


ニコニコと笑みを浮かべながら上品にお辞儀をした


「はああぁ!?どうなってんだ、これ!?」


「あはは、どうなってるも何もこれから続く試練の道のりをサポートするために私は蘇ったのです」

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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが・・・。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか?ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね!上から目線ですみません(´・ω・`) (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください!応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青薔薇 | 作成日時:2018年3月9日 14時

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