第３話 ページ4
『残り5秒。5･･･4･･･3･･･2･･･1･･･時間切れです。処刑を開始します』
「あああああああ！いや！いやぁ！死にたくない！お願い助けてよ！」
「あらら、間に合わなかったね」
不思議なことに申し訳ないという感情が出てこない。まぁ、これから死んじゃう人に謝ったところで助からないんだけど
「間に合わなかった？貴方、何とかするって言ったじゃないですか！」
「何とかするって言ったけど、アンタを助けるとは言ってないよ」
カギを素直に渡しちゃったのがいけなかったよね。どうせ、赤いカギじゃ緑の拘束具は外れなかったけどさ
「ほら見て、赤い塗装のついた緑のカギだった。やすりで削れば開いたかもしれなかったね」
「そんなことより早く助けてよ！あ、あああ･･･いや、いや･･･やめて、痛い！痛いって！」
モカのベッドは段々閉じていった。寝た状態でV字を作るような体制から、どんどん前屈のような体制に
「ごめんね、アンタがどうなっても俺には関係ないから。今助けて役に立つ？立たないよね？」
「お、もいだした･･･あなたが･･･誰なのか･･･」
モカは恨むような顔を最期に事切れた。バタン！とベッドが半分に折りたたまれる。バキバキと骨を砕き、ミシミシと神経が悲鳴を上げる音が聞こえたが悲鳴は聞こえなかった
「悲鳴を上げずに死ねてよかったね。美しくないから」
折りたたまれたベッドを初めから部屋にあったオブジェのように眺めてから、俺はドアを開けて先に進んだ
「(真っ暗だ･･･何も見えねぇ)」
明かりのない部屋。壁に手を付きながら進んでいく。左で突き当り、来た道を戻って右側へ進む。どこまで進んだのかわからない。そもそもどこへ向かっているのか。暗闇をひたすら進んでいると突然足を踏み外した
「えっ、うわっ！」
足を踏み外した、のではなく床がない。真っ逆さまに落ちていく。途中から落ちているのか飛んでいるのかわからなくなるような長い浮遊感
「(ここで、死ぬのか･･･？)」
永遠に続くような時間に気が遠くなり、俺は意識を手放した
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蓮花です。悪い主人公になってしまいましたが、お許しください＞＜
反省も後悔もしていません(笑)
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
