第１８話 ページ20
各飲料の下に書いてある値段を見て、素っ頓狂な声を上げてしまった
「100円、えっ、1000円？」
「足元見るよね」
一桁見間違えるレベルにはとんでもない金額だ。山の頂上かよ、ここは
廊下に面する扉には"BAR"と書かれた札が掛けてあった
中に入ると薄暗い店内に木製のカウンター
カウンターの中の棚には銘柄も分からない酒が置いてあった
「ここは･･･バーみたいだね。お酒がたくさん置いてあるみたいだけど･･･サラさんは未成年だからダメだよ」
「ソウさんとジンさんもこんな時に飲んじゃダメですよ」
「こんな時だからこそ酒に頼るんだよ」
「そうなんですか？」
「二十歳になった後の裏技さ。嫌なこと全部忘れられるからね」
酒なんて何年も飲んでないから、今なら匂いだけで酔えそうだな
バーの中にはギンとミシマが探索に来ていた
隅々まで調べているミシマはこちらに気づいて立ち上がった
「おや、サラさん、ジンさん、ソウさん。危険な目に遭ってませんか？くれぐれも用心してくださいね･･･ええ･･･」
ギンはバーカウンターから耳の付いたフードだけを覗かせている。バーカウンターの上から話しかけると緑の目がじっと見つめた
「酒場ってお酒ばっかりあるニャン」
「そりゃ、酒場だからね。ガキにはまだ早ぇよ」
少しばかりからかってやるとギンはぷぅっと頬を膨らませた
「お酒は嫌いワン！飲んだくれのとーちゃんはもっと嫌いだニャン！」
「お父さんの酒癖悪いの？」
隣の席からひょっこりと顔を出したソウが尋ねた
「迷惑してるワン！」
「酒は飲んでも飲まれるな･･･って言うよね。ボクも飲める歳だけど･･･気を付けなくちゃ」
酒をしばらく飲んでいなかった理由はアルコール中毒でぶっ倒れてからだ。"酒は飲んでも飲まれるな"まったくその通りである
バーの壁には黒板が掛かっていた。黒板にはずらりと名前が書かれていた
【飲酒可】
アリス・カイ・カズミ・███・ケイジ・シュンスケ・ソウ・ジン・ナオミチ・マイ・メグミ・モカ・レコ・Qタロウ
【飲酒不可】
アンズ・カンナ・ギン・クギエ・サラ・ジョー・ナオ・ヒナコ・ランマル
俺の名前も、最初の試練で見殺しにしたヤツの名前もある。さっきいなかったヤツの名前もある。さっきの広場にいなかった奴らは―
「ジンさん、ちょっといいですか」
余計なことを考えているとサラから声をかけてきた
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
