え、心臓痛い。2 (ページ4)

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生徒会室

「痛！！！」

『なんでそういう冗談言うかな！？』

「冗談じゃないし、物投げんな！！」

あー、わたしのお気に入りミニクッションちゃん。ごめんね。

『みんなおかしいよ！？てか、仕事手伝えよ！この人気モデル！！！！！』

「ありがとうだよ！！」

『褒めてないでしょ！！』

「褒めてるだろ！！」

翔太と言い合いをしてると、

「翔太くん？」

目黒く…蓮くんが、入ってきた。

『…生徒会メンバーだっけ？』

「いや、俺の後輩枠。」

『あんた、仕事しないくせに、一丁前だね！？』

「だから、仕事してるつってるだろ！？」

『嘘つくなよ、塩顔！！！』

「だから、ありがとうだよ！！！！！」

あー、ほんとしょうもない。

『てか、大介先輩は！？』

「うん、翔太くんとAちゃんの言い合いで入りづらそうにしてたよ。」

『はいはい、もうじゃあ、2人出て行く、仕事できないから。』

部屋から2人を追い出す。

ドアを開けると、大介先輩が、少し困り顔で待っていて、さっき怒ってしまった分、罪悪感がすごい。

「ほんとに、さっきはごめんね、Aちゃん。」

え、だれ、こんな子犬に、謝らせてるの、

『いや、わたしこそほんとに、すみません！！！』

他のメンバーが見てるのにもかかわらず、謝り合ってる。大介先輩はニコッと笑って言ってくれた。

「じゃあ、続きやろっか？」

『そうですね。』

「え、なんかえろくね？」

「どういう思考回路してんだよ、目黒。」

いや、岩本先輩、ごもっともですよ。

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涼太side

研修に行ってから、少し雰囲気が変わった。
目黒は、翔太経由でよく話は聞いていたから、そこまで驚きはしなかったんだけど。

翔太、照、目黒のAちゃんへのアピールがすごい。

俺の予想では、辰哉と阿部ちゃんもなんだけどね。

深澤辰哉。

深澤財閥跡取り。

一般企業社長とは比にならないほどの重圧があるのに、生徒会も難なくこなす。

小学校低学年の時なんて、ガキ大将だったのに。

いつからか、感情がなくなったように、冷たい人になってた。

照も翔太も辰哉も変わらない。けど、変わった。

Aちゃんのまわりには、人がたくさんいて、あの辰哉でさえ、笑う時もある。

けど、重荷になってないかな。

俺はどうしても不安で。

幼なじみの今後。

目黒の登場。

阿部の怪しく笑った顔。

頭の片隅にこびりついてる。