え、心臓痛い。2 (ページ15)

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次の日岩本side

Aちゃんは3日間の入院。
目黒は1週間の入院。
舘さんは今日が退院日。

2日ぶりの生徒会室は、静かでどんよりしてた。

「…なんか心当たりあるんじゃないの？」

佐久間が放った言葉。目線の先は辰哉だった。

「橋田じゃねぇの。」

俺がそう言うと、首を振った。

「あいつは学校を辞めてるし、セキュリティ的にも外部のやつの校内侵入はありえない。防犯カメラも確認済み。」

「じゃあ、だれだよ！？」

「佐久間、落ち着けって。」

あいつじゃないとしたら、だれなんだ。

今日は、阿部はAちゃんにつきっきり、翔太は舘さんの退院の手続きの手伝いにいっているため、ここには3人しかいない。

パソコンで何かを調べてた辰哉は一瞬顔を歪めて

「わりぃ、用事できた。文化祭案件は、来たら随時報告よろしく。」

と言って出て行った。

俯いてた佐久間は、スッと立ち上がり、辰哉のパソコンを立ち上げた。

「お前、怒られんぞ。」

しばらく無言でキーボードを叩き、

「やっぱ、ロックガチガチ。俺、橋田んとこ行って、聞いてみる。」

パソコンを閉じた。

「1人じゃ危険だろ。」

俺も行くと言おうとしたとき、

「スーツの人たちつけるし、大丈夫。」

と生徒会室から出て行った。

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佐久間side

なんなんだ、あのメールは。

パソコンは、ついたまんま。確認すると、よくわからないメール。

「許されない。」

たった一言。

照にバレないように、パソコンをシャットダウンして、部屋を出た。

橋田。あいつ、絶対関係してる。

身元の調査から、しよう。

ってか、俺、機械に弱い。
一瞬、迷ったけど、あいつに頼ろう。
家に帰って、電話をかける。

「んー、佐久間くん？なに？」

「ちょっと、調べ物頼まれてくんない？」

「…いいけど、いまから家行けばいい？」

「頼むわ、ラウール。」

早くしないと、彼の家はそう遠くなくて、実際まった時間も十分程度だけど、焦りからかその時間がものすごく長く感じた。