【進撃の巨人】赤い血の花束【主人公Ver.】 (ページ5)

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３話【賊長】ページ5

私は彼と反対方向へ歩いた。

そこには階段があり、奥には３つの部屋がある。

１つは賊長のいる部屋で
もう１つは食料庫
もう１つの扉は……。

なんだったかは覚えていないが
とにかく賊長室へと入っていった。

そこには白い髪のメガネをかけた
老人が座っている。

彼は元総統らしいが
軍事力をなくしたため
ここで働くようになったそうだ。

詳しいことは知らねえが
とにかく話してみようか。

「賊長。エレンという男が倒れていたのを救ったのですが、どうすれば良いでしょうか？」

こう尋ねると賊長はメガネを外して
白いひげをいじる。

「うむ、そうだな。死なせるのも可哀想だし、衰退しているのかもしれん。だから、彼を試すのはどうかね？」

「試す……ですか」

私もそれを考えていたが
どうやって試せばいいか不明であった。

だが彼には意見があるようで
鼻息を荒くしながら澄ました顔をしている。

しかし彼が言った言葉は
意見ではなかった。

「A君。君が彼を試すのだ」

というとんでもない発言をしたのだ。