~カルマside~ ページ45
俺は初めて敗北と屈辱を知った
正直殺せんせーの言う通り余裕で、通常運転で完全勝利するのが一番カッコイイと思ってた
だから図星つかれて…恥ずかしくなった
そのまま殺せんせーの手を払い除け奥の方へ逃げると後ろから足音が聞こえた
…Aだ
こんなダサいところ見せたくない
だから
「…何 今Aに構ってる暇ないんだけど」
と吐き捨てる
でもそんなことはお構い無しに近づいてくるAに観念してしまった
「…幻滅したでしょ テストのことで」
あーあ
弱気なとこ初めて見せちゃった
そう落ち込むと
「…ううん そんなことないよ」
という声が聞こえた
変にこうやって気を使われるのが嫌でそっぽを向いた
「…でも正直私は今回のカルマの結果、あまり良くない結果だったと思う だけど幻滅はしてない」
予想外の言葉に俺は驚き振り向く
すると柔らかな包み込むような目で
「だってカルマにはちゃんと次頑張れる力があるって私知ってるから だから…一緒に頑張ろ?」
…やっぱりAは俺の調子をいつでも狂わせる
そんな優しい顔で言われたら納得する以外ないじゃん
「Aに言われなくても次は絶対トップとるから」
そう俺は元の調子に戻った振りをして彼女と一緒に教室へ戻った
これで分かったことは、弱みを見せるのもカッコよくいたいと思うのも彼女の前だけなんだということ
それくらい彼女が大事な存在だということも
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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月12日 17時