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私はカルマを見つけ、大きな声で声をかけようとする
しかしいつの間にかいた殺せんせーが触手を自身の口に置き、しーっと合図をしたことにより私の声は遮られてしまった



そしてそのまま殺せんせーはカルマの方へ近づいた



「さすがにA組は強い 5教科総合までは6位独占 E組の総合は竹林くんと片岡さんの同点7位が最高でした」



カルマの顔が曇る





「当然の結果です A組のみんなも負けず劣らず勉強をした テストの難易度も上がっていた 怠け者がついていけるわけが無い」




先生の言いたいことが瞬時にわかる
それはあの時カルマが私に言い捨てた言葉だ






「…何が言いたいの?」





殺せんせーはついに核心に触れる






「余裕で勝つ俺カッコいいとか思ってたでしょ 恥ずかしいですねぇ〜〜〜」






先生のバカにするようなからかうような言葉が響く
その言葉にカルマがビクッと反応したのが少しだけ見えた






「分かりましたか?殺るべきときに殺れないものは暗殺教室では存在感をなくしていく」





先生は顔をシマシマにしてカルマの頭を触手で突っつき始める






「刃を研ぐのを怠った君は暗殺者じゃない 錆びた刃を自慢気に掲げた ただのガキです」





そこまで言っていいのだろうか
するとカルマはチッた舌打ちをして手を払いどこかへ行ってしまった






「先生!そこまで言って大丈夫なんですか…?」






先生に近づき聞いてみる






「ご心配なく 立ち直りが早い方向に挫折させました」





そう言うと先生は私と向き合う





「いつもカルマくんのそばにいるあなたなら分かるでしょう、Aさん 彼がたくさんの才能に恵まれていることを」





私はうん、と頷く






「だか、力ある者はえてして未熟者です 本気でなくても勝ち続けてしまうために本当の勝負を知らずに育つ危険がある 」






「大きな才能は…負ける悔しさを早めに知れば大きく伸びます」






「テストとは勝敗の意味を強弱の意味を正しく教えるチャンスなのです 今回、Aさんはよく頑張ったからわかると思います」






私は先生の言葉に頷くことしか出来なかった
そして私は無意識にカルマを追いかけていた

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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月12日 17時

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