君の背中【赤羽業】2 (ページ41)

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そんな思いを他所に本日
期末テストが始まった

私たちはあの図書館騒動以来の本校舎に行き
準備を始める

すると見覚えのない人が座っていた

｢えーっと…誰だろう…｣

戸惑っていると

｢律役だって人工知能の参加はさすがに許されなくて律がネットで教えた生徒を替え玉として使うらしいよ｣

なるほど
確かに…人工知能がテストなんてやってしまったらE組は余裕で全科目1位を取ってしまう

｢なるほどね…ねぇ渚くん｣

渚くんは、ん？と小首を傾ける

｢頑張ろうね｣

そう声をかけるとうん！と笑顔で頷いてくれた

キーンコーンカーンコーン…

戦いの合図が鳴り響いた

なんでだろう…テストって言うのは一人一人の個人の戦いのはずなのに
みんなと一緒に戦っているような気がする
だから…いつも以上にできそう！

最初の教科は英語
私は英語は得意でもなく苦手でもない
でも今回は英語が得意の渚くんや中村さんに教えて貰ったからかスラスラ解ける

これは…ライ麦畑でつかまえての引用！
先生がオススメしてたやつ
そんなふうにどんどん解いていった

次は理科
理科といえば…奥田さん
今回の問題も国語能力が必要なものがあった
それもきっと難なくクリアしているのだろう

そして社会
時事ネタが多い中で私は個人的に調べていた問題があり正解することが出来た
そして共に学習をした磯貝くんが教えてくれたことを思い出した

その次は国語
私が好きな範囲
そして神崎さんが話してくれた和歌の内容
どんどん蘇っていく

最後は…数学
苦手だけどちゃんと食らいついてみせる
ふと、カルマのことを思い出した
これは浅野くんとカルマの一騎打ちになるだろうか
…すっごい難しいけど大丈夫かな…