君の背中【赤羽業】2 (ページ23)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:153,930 hit

訓練の時間ページ23

｢次！磯貝、前原ペア！｣

烏間先生の声がグラウンドに響き渡る
現在は訓練の時間でナイフ術を烏間先生が教えている

あの日以来、暗殺への意識が大きく変わりみんな着実に訓練をモノにしている

｢みんなどんどん上手くなっていくねー｣

｢そうだねぇー私たちも頑張ろ！｣

カエデと話していると突然後ろでドスン！と大きな音が鳴った
その音に反応し振り返ると渚くんが烏間先生に思い切り叩き落とされているのがわかる

何もそんな勢いでやらなくても…それとも先生が焦るくらいすごい暗殺ができたのか

そんなことを1人ぶつくさと考えていると見知らぬ男の人がグラウンドに入ってきた

｢よ！烏間｣

たくさんの荷物を持ってこちらへ歩みよる
体格はとてもよく気さくな笑顔で烏間先生に挨拶をした

｢やっ！俺の名前は鷹岡明！！今日から烏間を補佐してここで働く！よろしくなE組のみんな！｣

そう言うと大きな音を立てて持っていた荷物を下ろす
中身は…有名店のお菓子が大量に入っていた

｢ねぇA！京都で買えなかったあの抹茶プリン入ってる！｣

｢え！？ほんと？？見せて！｣

私は甘いものに目がない
その上なんやかんやで修学旅行に食べられなかったプリンがある
授業中にも関わらず手が出てしまいそうだった

｢もので釣ってるなんて思わないでくれよお前らと仲良くなりたいんだ｣

｢それにはみんなで囲んで飯食うのが1番だろ！そうだ！俺のことも近所の父ちゃんだと思ってくれよ！！｣

そう言うとみんなはすぐに鷹岡先生の周りを囲んだ
それにしてもみんな、ものすごい食べっぷりだ

いつの間にかいなくなっていたカルマを見つけ近くによる

｢みんなのところ行かなくていいの？｣

｢んー？なんかアイツ胡散臭そうじゃんだから行かない｣

カルマはつまらなさそうにグラウンドの光景を見つめる

｢うーん…今のところそういう兆しは見えないけど｣

｢ま、とにかく俺はいいや｣

そう言うとカルマはいつものサボり場へと行ってしまった
私もついていこうと思ったがカエデに呼び止められたので足を引き止め、くるりと右向け右をする

鷹岡先生が来てから数日
新しい時間割だと言って時間割表を渡された

私たちはそれに驚愕する他なかった