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蛇口で傷を洗い流す
うぅー…やっぱ沁みる…



痛みを我慢しながら保健室へ向かうとカルマが準備をしていた




「お、おかえり じゃあそこ座って」




そう自分の前にある椅子を指さした
私は大人しく座っていると、カルマが消毒液を取り出す



「やっぱりいいや!!自分でやる!」




「往生際が悪いな 消毒して絆創膏つけるだけじゃん」




「消毒、沁みるもん やりたくない…」





そう答えると、したり顔になってカルマは私を追い詰める
私は逃げたくなって必死に目を逸らした



「そんなお子ちゃまなこと言っちゃうんだ もう中3なのに??」


煽られるとムカッとしてつい…



「あーじゃあやるよ!!やってやるよ!」



しまった…
その言葉を待っていたかのようにカルマは私の傷へ遠慮なく消毒液を付け始めた
痛みに顔を歪める
でも痛いって言ったら負けだ



「いっ…たくない!!!!!」





「ほんと?じゃあもっとしてあげる」




そう言うと嬉しそうに消毒液をもっとつけはじめる



「うっ…もうよくない?ねぇ?」



そう聞くとカルマは無言で私の足を見つめる
すると残念そうに顔を上げて



「あーあ もう少し痛がる顔見たかったのに」




「うわ、変態だ」




「変態じゃないよ いじめんのが好きなだけ」




そう軽く返すと私に絆創膏をはってくれた
貼ってくれた後私の頭にぽんと手を乗せて





「もう怪我しないでよ?」




と言い残して保健室から出ていく
その後ろ姿がすごくかっこよく見えて私の心臓がうるさかった

球技大会本番の時間→←~カルマside~



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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月12日 17時

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