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すると先生のからだはまるで氷のように固まってしまった



「この圧力光線を至近距離で照射すると君の細胞は一瞬で硬直する」



「全部知っているんだよ 君の弱点は全部ね」


その言葉を合図にイトナくんが猛攻撃を始める
あまりの速さで攻撃を撃つため私たちの目には全く見えなかった



「殺ったか!?」




「いや…上だ」




寺坂くんの言うとおり上を見ていると脱皮をした殺せんせーが天井に張り付いていた
あれは…先生の奥の手!!
こんなにも早く使わせるなんて…




「でもね殺せんせー その脱皮にも弱点があるの知っているよ」




いつもより先生の反応スピードが落ちる



「脱皮は見た目に反してエネルギーを消耗する よって直後は自慢のスピードも低下する」



「そして最初のイトナの攻撃で落とした触手の再生 それも結構体力を使う」



知らなかった弱点が沢山でてくる



「また触手の扱いは精神状態によって大きく左右される」



先生は割と焦ることが多かったことを思い出す



「今現在どちらが優勢か生徒諸君にも一目瞭然だろうねー」



先生の触手がどんどん切り落とされていく
あと少し…あと少しで殺せば地球を救える



でもそれに納得いかない自分がいた
ふとナイフを取りだし見つめる
もうこれも使うことは無いのか…



本当なら私たちが弱点を見つけたかった
後出しのように出てきた人達に…殺されたくない



私たちが殺したかった…!!!!!



殺「…ここまで追い詰められたのは始めてです 実に周到に計算されている暗殺です」


殺「あなた達にも聞きたいことは多いですが…まずは試合に勝たねば喋りそうにないですね」


そう言いながら先生は指を鳴らすように触手をポキポキと鳴らす



「…シロさん この暗殺計画を考えたのはあなたでしょうが…ひとつ計算に入れ忘れていることがあります」


「無いね 私の計算は完璧だから 殺れイトナ」


『ドスン!!!!』


床が大きな音を立てた
するとドロドロと溶けたイトナくんの触手が視界に飛び込んできた



床を見ると…対先生用ナイフが…!?!?


はっとなり私は自分の手を見ると握っていたナイフが無くなっている
…いつの間に盗られたのか


すると隙を見せたイトナくんを自分の脱皮した皮を使って捕らえた


そしてガシャン!!!と大きな音を立て外へと放り投げた



「君の足はリングの外についている 先生の勝ちですねぇ」



先生の顔色が黄色と緑のシマシマ模様になる

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作者名:みづき | 作成日時:2020年3月12日 17時

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