大切な仲間 Part10 ARS (ページ21)

今日:7 hit、昨日:1 hit、合計:111,534 hit

強がりの末っ子ちゃんページ21

潤side

次の日の朝。
俺は今までに感じたことの無い胸の痛さと、激しい全身の筋肉痛に襲われていた。

潤「…っ…なんだ…これっ…」

昨日は特に激しい動きもしていないのに筋肉痛。
おかしいな…。

俺は痛みのせいか力をいれることが出来なくて起き上がることが出来ないでいた。

潤「…んっ…はぁ…はぁ…」

さらに、ちょっと動いただけでも息切れがするようになってしまった。

潤「…うぅ…はぁ…いってぇ…はぁ…はぁ…」

最近は、にぃ達を避けていたけどこの時はにぃに頼りたいってすごく思った。

そんな願いが通じたのか俺の部屋の前で誰かの足音が止まった。

翔「…潤？」

潤「…しょ…にぃ…うっ…はぁ…はぁ…」

翔「じゅ、潤？！
どうしたの？！」

潤「…むねが…いたくて…ぜんしんが…いたい…」

翔「ちょ、ちょっと待ってて！！
智にぃ呼んでくるから！！」

翔にぃが来てくれて安心したのは束の間。
次は激しい吐き気が襲ってきた。

慌ててゴミ箱を取ろうとするも体は言うことは聞いてくれない。

潤「…うっ…おぇ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…」

智「潤！！」

翔「和！袋取って！」

いつの間にか俺の部屋にはにぃ達が揃っていた。

智「潤？今から病院行くからね。
雅紀、車お願い。
和は病院に電話してくれる？
翔はこのまま潤に寄り添っててあげて？」

翔「分かった。」

潤「…うっ…！…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ…」

休む暇もなく襲ってくる吐き気。
俺は意識が少しずつ遠のいていくのを感じていた。