090. Fujikawa ページ21
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シアン騒ぎの日の朝。
何も知らない俺たちがしてた会話を思い出した。
『──不安にさせてたのは…俺がハッキリしなかったからだろ？』
『……結婚しよう…ちゃんとしよう』
キスをしようとしたら、頬を叩かれて見事に断られた。
『──ちゃんとってなに！？』
『ハイ？』
『なんで今、結婚なの！？』
『…え、だって！』
『じゃあ私が妊娠してなかったら──結婚しようって言った？』
『……え、…』
はるかのベッドに行って、シアン騒ぎの日の朝に話したことを切り出した。
「──妊娠してなかったら…結婚しようと言ったかという質問に対しての答えだけど…」
「うん…」
「…いや俺ね、ずっと…考えてたんだ……よくわかんなかった」
「はあ？」
「分かんないよ。はるかが妊娠してなかった時、俺が結婚したいと思ってたかなんて…だってその時に戻れないし」
「はあー…」
「いや、違うんだ。俺、今の気持ちなら…ハッキリ分かる。俺は…はるかと生きたい。お腹にいる子どもと、3人で。もっと増えるならそれもいい。とにかくずっと…はるかと、生きていたい。…だから──」
──俺はこの先、はるかと一緒に生きたい。
あの時うまく言えなかった言葉を、もう1度口に出して言った。
「────結婚してほしい」
はるかが、目線を上に動かして息を吸い込んだ。
「…これじゃダメかな？」
「…」
「…あれ、返事は？」
これもダメだったのかな。
俺なりに一生懸命、はるかを思って考えたつもり、だったんだけど…
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萌娜(プロフ) - 杏さん» ありがとうございます(*^^*)とても嬉しいお言葉であります(><) (2017年10月29日 18時) (
レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
杏 - 最近こちらに巡りあいまして楽しく読ませて頂いてます！更新楽しみにしてますね！ (2017年10月28日 11時) (レス) id: ce7544d8fb (このIDを非表示/違反報告)
萌娜(プロフ) - あやさん» ありがとうございます(><)感激です(><)これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年10月28日 10時) (レス) id: 3c9022af09 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 面白いです！頑張って下さい！ (2017年10月27日 17時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：萌娜
| 作成日時：2017年10月23日 15時
