"愛す" をコンビニで買う 2 (ページ39)

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抑えられないページ39

_龍友side

今日朝からリハで、

起きた時からなんかやばいなあと思とった。

体重いし、熱く感じる。

それでもツアー直前。

休んだら心配かけるだけやから、と普段を装って家を出た。

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リハを終えたら、衣装チェック。

そんな時に彼女が現れた。

ただでさえ高いであろう体温が、さらに上がった気がした。

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亜嵐くんが終わって、僕の番。

ソファを立った瞬間ふわっとして、やばいかも。と思った。

彼女のが居る部屋に入った瞬間、

あかん、かっこ悪いとこは見せれへん。

そう思ったけど、僕は意識を手放した。

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『...らさん！数原さん！！』

愛おしい彼女の声で目が覚める。

『すごく熱ありますよ、メンバーさんに...』

「あかん、メンバーに言うたら、心配かけるから...。

ごめん、今日は帰るわ。なんかうまいこと言うといて貰えると助かる」

と言って立とうとしたら、握られる僕の右手。

『だめです、今から一人で帰るなんて、私が心配でたまりません...

送らせてください』

真っ直ぐ僕の目を見る彼女。

「でも、玲於...」

『今は、数原さんの方が大事だから...

上手くいってくるので、ここで待っててください、

マネージャーさんにだけ体調不良のこと伝えて、帰りましょ？』

数原さんの方が大事。

そう言われただけで舞い上がってしまう僕は本当に単純野郎だと思う。

待っててくださいね、と部屋を出て

メンバーに伝えに行った。

彼女が好きで好きでたまらない。

最近は抑えられていた気持ちが、いっきに溢れ出てきた。

あかんわ、やっぱり。

『うまいこと、伝えられました、(笑)

マネージャーさんには伝えたので、行きましょ？』

僕を支えるように歩いてくれるAちゃん。

ほんま情けないわ...。

2人で歩く道は長く感じた。

彼女との距離が近くて、どうしても好きだという気持ちが抑えられなかった。

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龍友の家 ((;Ryuto's house

僕をベッドに寝かした彼女は、

『コンビニでスポーツドリンクとかだけ買ってきて置いたら帰るので、

安静にしててくださいね。お大事にしてください』

そういう彼女を引き止めてしまった。

「おってくれへんか、」

そう言ってしまった。