【utit】何度生まれ変わっても、また君を愛します-first-【tnrnskt.】

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私は真冬くんの家から自分の家へと戻った。
家具とかそのままだから、まだ優くんがいるようなそんな感じがした。
今日は疲れたからそのまま寝ようとは思っていたけれど、寝室に行く気力すらない。
もう、動きたくない。
私は床に寝転がった。
優くん･･･

『･･･もう、帰ってきてくれない･･･？』

もう笑顔を見せてくれないの？
そんなの嫌だよ、優くん･･･
私は涙を流してそっと目を閉じた。
そして、深い夢の中へと入っていった。

森林がそびえ立ったところに私は立っていて、ある人を探すためにキョロキョロと辺りを見回す。
上を見てみると、特徴的な赤い髪色が見えた。

『＿＿＿様！またそんなところに･･･危ないので降りてきて下さい！』

屋敷にいないと思ったらやっぱりここにいた。
庭園の大木の上。
いつもなにかあると木に上る。
落ちたら危ないということが分かっていないのだろうか。

『聞こえているなら降りてきてください！』

？「ねぇ･･･結婚するらしいんよ。僕」

ボソッと呟かれた＿＿＿様の声は私の耳にしっかりと届いた。
でも、あまりにも残酷で悲しくて、酷く、私の心に突き刺さった。
私は、ただの従者なのに。
喜ばしい、ことなのに･･･
他の人のところに行ってほしく、ないなんて。
そこまで考えてボロボロと私は涙を流した。

？「だから･･･って、どうして泣いてるんよ･･･」

私が泣いていることに気づき、木から飛び降りて私のことを慰めようと頭を撫でてくれる＿＿＿様の服の袖をきゅっと握る。

『行っちゃ、ダメです･･･だって＿＿＿様は私のですもん･･･他の人のところになんて、行かせたくなんてないですよ･･･ましてや結婚だなんて、絶対に許しませんから･･･なんてこと、言っては･･･いけませんか･･･メイドの分際で･･･っ！』

顔を掴まれ下を向いていたのを強制的に上に向かされる。
＿＿＿様と目が合う。

？「嬉しいに決まってるやん･･･本当はな？結婚、今から断りに行くつもりだったんよ。だって僕が好きなのは･･･」

そこで私の目が覚めて、自分の頭を抱えた。
また、あの夢。
従者って、なに。
私は頭を抱えた。
･･･優くんと同じ、赤い髪色の男の人。
髪色は分かるのに、顔と名前が分からない。

『貴方は･･･誰なの･･･』

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