妹ちゃんの愛され便り (ページ19)

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Midnight ページ19

潤くんが鍋の具材を足してくれたり、ほかの料理を作ってくれたりして、

大量の料理がテーブルに並んだ。

どれもめちゃくちゃ美味しくて、

食べて、食べて、食べまくったら、

皆の方が先に潰れてた。

気づかなかったわ。

もう夜中の2時だけど

今寝ちゃうと食べすぎてパンパンの胃がおかしくなりそうで、

とりあえず、胃が大人しくなるまで起きてようと思った。

リビングの窓から外に出て、

小さなバルコニーにある椅子に座って、東京の夜風に当たる。

割と気持ちいい。

寒いけど、鍋で火照ってる身体にはちょうど良くて、

東京の夜景をじっくり眺めながら、

この前浮かんだメロディーを頭の中で曲にしていく。

曲名何がいいかな、とか

ここはやっぱりこのコードがいいかな、とか

そんなことを考えながら無数の光を見つめる。

智「寝ないの？」

智くんが窓から出てきた。

「んー、もう少ししたら、寝よっかな。」

智「東京の夜景は綺麗だよね。」

「そーだね。」

智「何してたの？」

「んー、曲を頭の中で作ってた。」

智「頭の中で、か。

すげーな。」

余程驚いたらしく、

夜景を見つめていた視線が私の方に向いた。

「智くんこそ、寝ないの？」

智「Aが寝るってなったら寝る。」

私基準ですか、、、

智くんは寒そうにしてるのに、

私がゆっくりしてるのが申し訳なくなってくる。

「じゃあ寒くなってきたし、部屋に戻って寝ますか？」

智「もう曲は完成したの？」

「大体は出来たから、明日にでも楽器使ってやってみるよ。」

私の回答にまんぞくしたのか、

智「じゃあ、戻ろ。」

と言ってそそくさと部屋に入っていった。

私も追いかけるように部屋に戻り、

ソファーや床で寝てる人達に毛布を掛けて、

化粧を落としたり、諸々やって、寝た。

隣でゴソゴソって音がして目が覚めた。

時計を見るとまだ4時。

もっかい寝ようとしたら、

ベッドの壁側におにぃがいた。

なんでいんの！？って言おうと思ったけど、

そんなことより睡魔が勝って、とりあえず就寝。

いつもよりあったかいベッドは私の眠りをより深いものにした。