【銀魂】沖田兄弟の受難【男主】

7話 ページ9

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総悟が何故か無言で頬を抓ってくる。
俺とやる気か？上等だ。

…なんてまァ、冗談だけど


『あんがとな、銀さん』


とりあえず、俺ら兄弟を面白そうな顔で見てくる銀さんに今日のお礼だけ言っておく。
「おー」と軽く返事をした銀さんは来た方向に歩きながら片手を上にあげ、手を振った。


銀さんを帰したらその後は…


『なぁ総悟。お前兄ちゃんの言いたい事分かる？』

「分かりやせん」


にやりと笑みを浮かべながら、分からないと言い放った我が弟。お前本当は分かってんだろ。


『頬』
「ああ、そんな事かィ」


そんな事ってなんだよ。地味に痛ェんだけど。


「あんたから始めたんだろ」
『…お前、やっぱり面倒臭ェな』
「よく言われやす」


『ともかくな、俺今日バイトなの。離せ』
「バイトって…どうせすぐ側なんだからそんな時間かかんねーだろィ」


確かに総悟の言ってる事は間違ってねーけど？俺だってしときたい事あんだよ。
隊服も着ねーといけねェし、真選組の中でも特に仲の良いザキにも会いに行きたい。

あ、バイトってな、真選組。

近藤さんに頼まれて一週間だけ真選組になるってだけだが、正式な隊士になる訳ではないのでバイトと言っている。

こう見えても武州にいた頃は木とか竹刀を嫌なほど振ってたから、刀の腕なら総悟と同格だと思う。


『にしてもなんでこんな事頼んで来たんだろーな近藤さん』

「最近暴いた敵の本拠地を攻める計画があるんでィ。
あんたっていう隊長レベルの人手が欲しかったんだろうな」

『俺仕事すんの嫌いなのになー』

「とか言って近藤さんに言われりゃ断れねェんだろ」

『…まーな』

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