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太りますよ。 ページ2

夜遅くに眠りにつき、昼過ぎに起きる…

そんな生活が板に着いたのは何時からだっただろう。


コンコン


『ん……』

R「ご主人様、もうお昼を過ぎていますよ。
シェフが心配しています。」

『んー……』


外から聞こえる声の主は、リア。

私の専属メイドで、幼い頃にスラムで飢え死にしそうになっていたのを拾ってきた。


R「入りますよ。」


純白の髪を後ろでお団子にして前髪をキッチリ留め、
薄く化粧をしている。


R「窓、開けますね。」

『うー……』

R「良いお天気ですよ、ご主人様。」

『ん…おはよ』

R「はい、おはようございます。」


窓を開け、机の上を軽く整理し、私の着替えまでテキパキとこなす。

ふわりと漂う紅茶の香りが鼻腔を擽り、
ティーカップの金の装飾がきらびやかに輝く。


『アールグレイか。』

R「ご名答です。
本日の朝食はオレンジサラダとサーモンのテリーヌをご用意致しました。
付け合わせはトーストとスコーンが焼けておりますが、どちらになさいますか?」


リアがカチャカチャと朝食の準備をしてくれる。


『どっちも。』

R「太りますよ。」

『………スコーン。』


焼きたてのスコーンにクランベリーのジャムをつける。


『リアのいう通り、天気が良いな。
朝食を終えたら街へ出よう、馬車の準備を頼む。』

R「畏まりました。」


朝食を終え、身支度をする。

愛用の黒いコートは欠かせない。

部屋を出て長い廊下を歩き、やっとの思いで階段にたどり着いて1回へ降りる。


「おはようございますご主人様。
お出掛けですか、ランチはどうなさいますか?」

『じいや、おはよう。
昼はここで食べるよ、シェフに伝えてくれ。』

「畏まりました、ではお気をつけて。」


屋敷の中の最年長者のじいやは、私の父の時から屋敷に仕えてくれていた。

幼い頃からとてもお世話になっている。

とても優しく仕事ができる者で、皆に慕われている。

屋敷の扉を開け、申し訳程度に整地された庭を通り、噴水を越え、門にたどり着く。


『待たせたか?』

R「滅相もございません、さぁ参りましょう。」


ただ街へ出るだけのつもりだった。

無論、この後に起きることなど予想していなかった。

ゴミのようだ!→←最初に。



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タマゴノカラ(プロフ) - *空月白/白猫*さん» またまた神だなんて…(*/∀\*) でも喜んでいただけたようで何よりです!ありがとうございます! (2020年1月6日 22時) (レス) id: e351f1e44a (このIDを非表示/違反報告)
*空月白/白猫* - ほあぁ神。これは神ですね。もう泣いたんですけど語彙力消えてきました!メンバー可愛いし可愛いとか神() (2020年1月6日 12時) (レス) id: 5da8d7e784 (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - iyo様、いえいえ、なかなか更新できず、私なんてまだまだです……。応援ありがとうございます!期待に応えられるよう、頑張ります!! (2019年10月15日 20時) (レス) id: b6146e307b (このIDを非表示/違反報告)
タマゴノカラ(プロフ) - わたあめ様、そんなに喜んで頂けて、誠に光栄です!これからもよろしくお願いします(*´ω`*) (2019年10月15日 20時) (レス) id: b6146e307b (このIDを非表示/違反報告)
iyo(プロフ) - かーわーいーい!二作同時進行なんてすごいです!真面目に神では...?これからも応援しています!頑張ってください! (2019年10月15日 17時) (レス) id: 14f844edc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:キリトリセン | 作成日時:2019年9月4日 7時

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