紅野 ページ3
「悪いな、助かったぜ」
仲間に助けられてフラりと建物の中に入る。
前からのんびりとした声がした。
「何したのぉ、ユタカちゃん」
「…………………………
「何、カツアゲ？」
ソファにどっかり座って寛ぐ彼の名は紅野。
その隣の椅子に座る坊主頭の少年は岩田。
佐川を殴った少年はユタカというらしい。
「千葉から来たってカッペを
「おおっ、相変わらず手が早いねえ」
財布を投げて寄越すと紅野は嬉しそうに笑う。
ユタカの仲間は千葉のヤンキーにボコボコにされて今もなお入院中らしい。それで仲間をやった千葉のカッペが許せないと言った。
それを聞いた紅野は煽るように笑って言う。
「何の罪もない千葉の少年をやっちゃったあ？」
「ロクなやつはいないんすよ。カッペのヤンキーなんて」
紅野はゆっくり立ち上がり、ユタカに近づいた。
「おっけい！じゃあ千葉のカッペヤンキーが二度と東京でなまこかないように遠征しに行きましょうか！」
「は？」
「東京もんがどれだけ怖いか、千葉の少年たちに知ってもらうんだよ」
紅野はまるで遊びに行く前日の小学生の様にご機嫌だ。
「あっちにはあっちで強いヤツいるだろうし、この人数じゃ……………」
「ゆーたかちゃんっ！！俺のことナメてんの？」
「さっきやったヤツも言ってたんスよ。三橋ってのと伊藤？が、俺のこと殺すって。」
確かに佐川はそう言っていた。
「あはは！おもしれーじゃん！じゃあその三橋と伊藤？みんなでぶっ殺しに行こーぜ」
紅野はその整った顔に妖しい笑みを浮かべた。
「それにそれに、東京には俺のお友達もいるし！久々に会いたいな〜」
「え、千葉に友達いんの？紅野ちゃん」
「そー。去年くらいに会ったんだけどね。
あの子、可愛かったなぁ〜〜」
「じゃあ三橋伊藤を殺すついでに、その子をかっさらってやろうぜ！」
「いいねぇ冴えてるね岩田ちゃ〜〜ん！」
紅野はきゃーっ！と楽しそうに岩田の肩を叩いた。
もう一人の仲間のゴローが紅野を茶化す。
「紅野ちゃん好きな人とか居たんだ〜〜！いーねいーね！」
「奪いに行くから退屈せずに待っててね、
・
・
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿Aちゃん」
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美紀 - 移行おめでとです最近暑いけど熱中症に気を付けてくださいね更新大変だと思うけど頑張ってください応援してます (2019年8月31日 15時) (
レス) id: a31ea93868 (このIDを非表示/違反報告)
wahaha - 続編おめでとうございます！更新も頑張ってください！ (2019年8月19日 13時) (レス) id: deaf11ca37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だいふくリンゴ☆ | 作成日時：2019年8月18日 11時
