今日も、これからも。【2BRO.】 (ページ14)

今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:39,084 hit

命を賭けたページ14

地面は元の色が分からないほどに血溜まりで赤く染まっている。

血溜まりの中には数えるのも億劫になるほどたくさんの死体。

立っているのは5人しかいなかった。

弟｢はー...はー...｣

兄｢はぁー...ん、はぁ...｣

『ふー...』

お｢きっっっつ...あー...｣

私とteam 2BRO.は疲労困憊だった。

かつてなく動いた。戦った。

ナイフで切り裂かれても、銃弾が掠っても、誰も放棄しなかった。

荒い息づかいだけが響く。

それを打ち破ったのは悲鳴。

｢...ひ、ひぃっ...！｣

戦いはまだ終わっていない。

逃がすものか。

『...待て』

背を向けて走り出そうとした男の背中をナイフで斬りつける。

｢ぐぁっ...｣

そのまま倒れた身体を仰向けにすると、私は静かに銃口を向けた。

｢わ、悪かった...｣

『あ？』

｢嵌めたりして、悪かったっ...｣

ぴぃぴぃうるさい。
最初の威勢はどうしたと聞きたくなるほど情けない。

最後まで足掻けないのか。

『...お前は怒らせた』

｢なんでもする、ほんとだ！だから、命だけはっ...｣

『弱い奴ほど吠えるとはよく言ったもんだ。

なんでもするっつったな』

｢あぁ、言った！だから、命だけは...っ｣

『ならその命をもらう。

じゃあな』

もう言い訳とか要らない。

頭に弾を撃ち込む。
額ど真ん中。

そして男は完全に沈黙した。

完全に終わった。戦いに勝った。

『...っはー...』

ヤバイ。

緊張が切れたことで一気にくる身体中の至る所のジクジクとした痛み。関節の軋み。なにより全身の疲労感。

足がふらつく。

あー無理だ...倒れる...

そのまま意識は暗闇に吸い込まれていった。