4度目の人生､光と影の話｡【暗殺教室】【男主】

形を変えて ページ40

月は少しずつ崩壊を始めた｡

自らの重力で前より少し小さな球体になるが大爆発の際に地球と急接近したので前と大きさと周期はあまり変わらない｡

俺達の1年の象徴だった三日月が少しずつ形を忘れ､やがて元通りとなった｡

満月も殺せんせーの腹立つ顔浮かぶな…()


弥「若ー!!…と浅野先輩」

『お疲れ』

学秀「僕の扱い雑だな｡…もう良いか」

『｢卒業おめでとう｣』

弥「…はい!!」


卒業証書の入った筒を抱き締めて目を細め笑った｡

高校に入ってすぐ生徒会長となった学秀と俺の付き合いと弥からの扱いは相変わらず｡変わった事といえば学秀が扱いの向上を諦めた事｡

殺せんせーの話を俺達から聞き始めた事｡

高校1年生を良い感じに過ごしていると今度は弥の卒業｡進学先は俺達のいる椚ヶ丘高等部｡

こっち来んな☆


弥「これから2年若とイチャイチャする予定です!!よろしくお願いします!!!!」

学秀「桐生､留年してくれ」

『無理やって』


てめぇは恥だ､と顔に書いてある学秀の肩に手を置いて諦めろの意｡

長く大きい溜息を吐いて仕事に迷惑は掛けるなよと釘を刺す学秀に一瞬ポカンとして分かってますよと返す弥｡

弥押し付k…頼んだで学秀!!(((


学秀「また赤羽と身長一緒か」

業「栗花落君は??」

『また伸びてましたよ』


高校に入り身長が伸びた学秀とカルマだったがいつも身長は同じ｡身体測定の度に絶対測り間違えてるだの言っていた｡

だが毎回「んな訳」と心の中で突っ込む俺を越すことは無かった｡

俺もちょっと伸びてたし｡扉に頭ぶつけまくってる｡

いつかそのまんま壊したんねん｡←


弥「学秀先輩お土産期待してますね」

学秀「弥に買ってくるものは無い」

『さっきから似たような会話ばっかしてはるけど飛行機大丈夫??』


話のレベル中学生ん時のまんまやん(直球)

高校卒業後､浪人せずに1発でアメリカの大学の入学試験突破を果たした学秀とは暫く会えない｡

ちょくちょく隙間を見つけて帰って来るとは言っていたが数ヶ月に1回会えれば良いかなぐらいだろうと思う｡


弥「2人っきりだね…っ」

『もしもし警察ですか』

弥「待ってホンマ今は洒落ならないです」


冗談やって｡

半分^^


必死に止めてくる弥に電源の落ちてあるスマホ画面を見せてポケットに仕舞うと学秀の乗った飛行機と反対向きに歩き出した｡


烏間さんとイリーナさんと家柄的によく会っているが｡



皆､それぞれの道を突き進んでいる｡

戻るべきあの1年を心に残して｡



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