4度目の人生､光と影の話｡【暗殺教室】【男主】

ノイズ ページ23

名前を呼ばせる気がない??なんの事やら｡

フルネーム呼ぶなって言うてんの｡←

またコイツは…という顔をしている夏油は見ない事にして､ひたすらに羂索の息の根を止めるべくノンストップで攻め立てる｡


12時を回るまでに決めなければならない｡

羂索が来た時点で30分程しかなかった｡もう戦闘開始から20は過ぎた筈｡

平安時代から生き残っているであろうコイツを30分で殺せるかと言われれば難しい｡


何か､何か手掛かりが無いものか｡


「兎も角､相変わらずみたいだね｡突然君が私の目の前から消えた時は驚いたものだが」

『…消えた??』

「覚えていないのかい??まぁ､あの時君は必死だったからハイになってたのかもね」


消えた??殺されたんや無くて??

もしかして俺瞬間移動使えた…訳ないか｡瞬間移動もどき位やったら自分の足で出来るし(脳筋)

確かに今思えば殺された記憶も曖昧｡

渋谷事変で五条が獄門疆に封印されて悠仁が七海に放送という名の叫びを届けていたところ辺りまでは覚えている｡

そして羂索を目の前にしたところも｡

…が｡


「…な､そうだろう??」

「私も無いね」

『お前にある訳ないやろ』


入れ替わってる?!しとるやん｡一応言うとくとゴツイ男共が入れ替わる話やないんやで｡

呪霊がうざったいので広範囲の技で切り刻んで間合いを詰めるもまた増殖する呪霊｡湧いて出てくる呪霊は一体どこから来るのだろうか｡

バケモン!!GETだぜ!!!!とかしとんのかな｡


『バケモンやったらこっちにも居んぞ｡な､夏油!!』

「ごめん､何の話か分からないけど翠月がサ○シポジなのは分かった」


夏油の方に顔を向けると真顔でツッコまれた｡

俺､テンセイシャの翠月!!夢は表情筋マスターになる事!!コイツは相棒の前髪!!(ﾏｴｶﾞﾐｯ)

そんな事はどうでも良くて｡

転生しても都合良く前世から前前前世から僕は君を探し始めたよ〜の記憶を覚えている俺は勿論最期の瞬間も覚えている｡なのに｡

ぼかされ続けて気付かなかったが俺は…


「"また会おう"みたいな言葉を残して消えた時は驚いたものだがこうしてまた会えたね」

「翠月､こんな変な前髪とそんな約束したのかい??」

『未練もクソもあらへんな｡あの体お前のやぞ』


憐れむような目を寄越す夏油に今度は俺がツッコむ番だった｡

にしても､何か引っかかる｡

何とかして思い出せ､死んだあの瞬間の記憶を｡閉ざされた記憶を｡羂索が"分からない"死に際の俺の最後の言動がきっと手掛かりになる｡

渋谷某所→←ゲトウ

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