4度目の人生､光と影の話｡【暗殺教室】【男主】

始まる呼吸 ページ11

タコ「中村さん､破壊された誕生日ケーキを拾ってきて先生の口に」

中村「はァ!?土まみれでグッチャグチャの生ごみだけど」

タコ「エネルギーが必要なんです!!戦闘中もずっと食べたかったし!!」


戦わなアカン理由の1つ"ケーキの仇"やもんな｡

ホンマにそういうとこシリアスになりきらんな｡

ブーメラン相手に投げて帰ってきた事ないからブーメランちゃう(暴論)

中村さんが地面にケーキを殺せんせーの口に運び､うまいうまいと喜ぶ殺せんせーは手を止めない｡体の作り上土食べなアカンし丁度ええんちゃうか｡

手術は後半へ入り､糸を使わず傷口が塞がる様は不思議だった｡


タコ「あとは心臓が動けば蘇生します」


泥団子が綺麗さっぱり無くなって傷口も塞がれて地に降ろしても雑菌が入る事も無いので茅野ちゃんをそっと地面に降ろす｡

先生がハンカチで手を拭いて額を拭うので取り敢えず一安心｡

手より拭わなアカンとこあると思うけどな､俺は｡←


タコ「"生徒が学校でどてっ腹をぶち抜かれた時の対処"｡マニュアル通り完璧なはずです」

「｢｢そんな大惨事フツー想定してねーよ!!｣｣」


割と俺はしてる｡常に｡弥しばき過ぎてアホなったらどないしよとか…竹刀ダメなったらどないしよとか｡どっちも頑丈やから多分大丈夫(??)

AED代わりのパチパチ電流の走る触手｡

殺せんせーは最後の仕上げの前に「今だから言いますが」と前置きした｡


タコ「君達の体がバラバラにされても蘇生できるよう備えていました｡先生がその場にいさえすれば」


つまりそれだけマニュアルがあるって事…??

世の中捨てたもんやないな(遠い目)

"先生が生徒をちゃんと見ていれば"と強く感じる殺せんせーの思考を視てバチッと鳴る音と静寂に身を任せた｡

数秒して吐かれる息｡始まる呼吸｡

驚きの顔で胸を抑えて起き上がる茅野ちゃんの髪は殺せんせーの手によって元通りのツインテール｡


茅野「……また…助けてもらっちゃった」

タコ「何度でもそうしますよ｡お姉さんでもそうしたでしょう」


カエデちゃん､茅野､茅野さん｡

各々の呼び方で泣いて一直線に飛ぶ全員に仰天する茅野ちゃん｡俺は人混みに揉まれるのでそっと間を縫って抜ける｡

人混み嫌いやねん…(雰囲気ぶっ壊し)

和気藹々としたいつものE組を遠くから眺める殺せんせーと俺｡

先生でも､生徒でも､同僚でも､誰かの成長見れるんは悪ないな｡


『大丈夫､ちゃんとやれとった』




＿＿その言葉は誰に手向(たむ)けたものなのか｡

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