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Aはケーキを食べ終わり探偵社員に話しかけようとするが、
「じゃ、私は?」
「太宰さん?」
「そう、私。」
なにかについての話をしているようで、Aは会話が一段落するのを待つことにした。

「無駄だ小僧。武装探偵社七不思議のひとつなのだ、こいつの前職は。」
眼鏡の男が白髪の少年に云う。Aは七不思議?というような顔をして様子を伺っている。

「確か最初に当てた人に、賞金が出るんですよね?」
「__賞金!?」
「そうなんだよ。誰も当てられなくて賞金が膨れ上がってる。」
「膨れ上がった………賞金!!」
先程、人質をとり少年を脅していた声が云う。矢張演技だったのだなとAは思う。しかし、これは何をしているのかAには判らないようだ。

「………ち、ちなみに、その膨れ上がった賞金というのは、いかほどですか?」
「総額七十万。」
そう蓬髪の男が少年に教えると、少年は急に立ち上がりその男に詰め寄る。
そのまま少年は思い付く限りの職業を挙げていくが__
「違ーう。けどー……うふふ、役者は照れるねぇ〜。」
当てることなく終わってしまう。

その後の一瞬の間にAは探偵社員に話しかけた。
「すみません。」
「ん?」
探偵社員全員がAの方を振り返った。

「おお!!これはこれは美人さんではないですか!是非私と心中を__」
「この、糞太宰が!!また人に迷惑を振り撒くな!!」
蓬髪の男__太宰がAに言い寄るが眼鏡の男に殴られ黙らせられる。Aはその様子に驚いた。

「え!?え、えええ、ええ!?そんなことって!?」
と、白髪の少年がAの顔を見て頬を赤らめながら慌てる。
「どうされたんですの?敦さん。」
「大丈夫かい敦君?彼女知り合いかい?」
黒髪の女性と太宰が白髪の少年__敦を心配する。

「Aちゃん!?」
敦は彼女の名前を叫ぶ。Aは敦に少し微笑み返し、
「うん。久しぶり。まあ、それは置いておいて、探偵社に入れてほしいんです。頼めませんか?」
と云った。
「え、探偵社に入りたいンですか?」
爆弾魔役の青年が確認をとる。
「うん。」
Aが答えると社員達は互いに目配せをする。
「小娘。何故探偵社に入りたいと考えた?」
眼鏡の男が問う。その声に反応して敦が
「そうだよAちゃん!!あまり良いとは思わないし、危ないよ!!」
と云った。それに対し太宰は非道いねぇと云っていた。

「ぼくは__

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作者名:玉兎 | 作成日時:2019年7月28日 10時

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