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三人は家へと帰りついた。Aが扉を開けて三人同時に中へ
「ただいま。」
と声をかける。
そこには既に赤毛と銀灰髪の男性が立っていた。
そして奥から六人の子供が走ってきた。
「お帰りなさい！！」
子供たちは三人に抱き付き声をあげる。
赤毛の男が
「A今日は遅かったな。咖喱作ったぞ」
と云った。
「よっしゃ！サクの咖喱だ！」
コウが大袈裟に喜ぶ。
そんなコウを横目で見ながら
「一昨日もそうじゃなかった？まぁ、美味しいからいいけど。」
とフクが云う。
「今回は乃公も手伝ったぞ。」
銀灰髪の男がAに云う。
Aは笑いながら
「ドレが手伝ったなら辛すぎるってことは無さそうだね。」
と云った。赤毛の男＿＿サクはそうだろうかと首を傾げる。
「えーサクお兄ちゃんの咖喱、辛いよー！ソラ食べきれないもん！」
そんなサクに銀髪の少女が頬を膨らませながら云う。
Aはそんな少女＿＿ソラの頭を撫でる。
ソラの頭をAが撫でているのを見た黒髪の少女が、
「咲楽、咖喱注いだよ！」
Aには意味が通じたようで
「咲楽はいい子だね。」
と云いながら咲楽を撫でる。
「A様早く行こーぜ！腹減ったー」
コウ＿＿＿異能力『闇夜獣』『？？？』
Aにそう云うと我先にと奥へと行ってしまう。
「ん。A様。」
フク＿＿＿異能力『朱雀門』『？？？』
コウに同意し、Aの先を促す。
「そうだな。咖喱が冷める。」
サク＿＿＿異能力『天衣無縫』
コウの後を追いかけながら呟く。
「いや、もう冷めてそうだぞサクノスケ。」
ドレ＿＿＿異能力『狭き門』
その呟きを聞いて突っ込む。
「あたし温め直してくる！」
ソラ＿＿＿異能力『最後の夢』
そういいながら三人の後ろから走って行ってしまう。
「あ！俺もいく！待てよソラ！」
幸介
そんなソラを追いかけるサングラスを頭に乗せた少年。
「もう！咲楽置いてかないでーー」
咲楽
ソラと幸介が見えなくなってから走って追いかける。
「もう咲楽たちは。Aお姉ちゃん早く行こう。」
信嗣
Aと手を繋ぎ一緒にいこうとする本を持った蓬髪の少年。
「コウ兄！A姉ちゃん待たなきゃ駄目だろー」
克巳
コウを注意するバンダナを頭に着けた少年。
「A姉ちゃんおれも早く食べたいー！」
優
と云って笑う丸刈りの少年。
「判ったよ。早く行こう。」
AA＿＿＿異能力『指導者』
そんな全員を見ながら笑う。
「いただきます！」
全員の声が家中に響いた。
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作者名：玉兎 | 作成日時：2019年7月28日 10時
