火薬系カップル【忍たま乱太郎】

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A「ささ、逃げますよー。」

三郎「え、私は！？」

三郎は今、にこにこ笑顔の仙蔵に羽交い締めにされてます。

A「細かいことは気にするな。」

三郎「いや細かくないですけれども！！それあなたのセリフじゃないですし！？」


A「へいへい。はい作法委員会も行った行った。」

喚いている三郎を適当にあしらって、学級委員長委員会と作法委員会の後輩たちに退散するように呼びかける。






文次郎「……おいA……散々やっておいて逃げるとは卑怯じゃねえか……」

わ、文次郎復活。
お得意の袋槍を構えて、こちらに歩み寄ってくる。と思ったら、




ドスン

目の前で文次郎が消えた。いや、正確には落ちた。喜八郎が掘った落とし穴に。喜八郎グッジョブ！！
中を除くと、尻もちをついた文次郎が恨めしそうにこちらを見ている。

さて、また穴から這い出て復活されると面倒だしな。何か残していってやろう。
私は、懐から手のひらサイズの焙烙火矢のようなものを取り出し、点火したそれを文次郎が落ちている穴の中に投げ入れた。

伝七「先輩、今のは…？」


A「んー、もっぱん♡」

庄左ヱ門「もっぱんというのは、唐辛子、胡椒などを火薬と一緒に混ぜ合わせて作った一種の催涙弾のことですね！」

さすが庄ちゃん。は組の頭脳！
と、その瞬間、目の前の落とし穴から大量の煙がもうもうと立ち込めた。それと合わせて、文次郎の悲鳴も。どうやら私お手製のもっぱんは効果覿面のようだ。

A「よーし、逃げろ逃げろー。」

そうして仙蔵と三郎を除く作法委員会と学級委員長委員会は、予算会議から姿を消した。






〜後日〜

A「今回の予算会議は大豊作だったね。」

私たち学級委員長委員会はたんまりある予算を早速使ってお茶をしています。

三郎「私はボッコボコにされましたけどね。」

そう、仙蔵の怒り(理不尽)を買った三郎は、あの後フルボッコにされて帰ってきたのだ。
まあまあ、いいじゃないか。生きてるし。

彦四郎「そういえば、あの後潮江先輩ってどうなったんです？」

A「あーあれ？3日間口聞いてくれなかった。」

勘右衛門「ははは…」


まぁ、途中経過はどうあれ？結果的に予算はたんまりなわけですし。めでたしめでたし。

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