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A「ねえ無理だって………人類には早すぎたんだよいなごは…うぇ……ほんとにヤダ…」
いなごを拒否して暴れ続けてはや30分。そろそろ体力の限界である。
なのに仙蔵が持ったいなごはどんどん近づいてくる。
うわっ、虫の裏側気持ち悪っ……
小平太「A、早くしないと食堂が閉まってしまうぞ。」
そんなことはわかってる。わかってるけどさぁ。
あー、だめだ。気がおかしくなってきた。
何もかもが嫌になってきた。
A「もうヤダ!これ以上それ近づけたら仙蔵のこと嫌いになるから!!もう別れるからね!!!」
私が放ったその一言。それによって、箸を近づける仙蔵の手が止まった。
仙蔵「……だ。」
ん?
仙蔵「……いやだ!Aと別れるなんて絶対嫌だからな!ほら文次郎早くこれ食べろ!!!」
仙蔵はそう叫ぶと文次郎の口を無理やり開いていなごの佃煮を一気に全部流し込んだ。おいどうした。キャラ崩壊が激しい。
まぁでもこれで私はいなごから救われたと言うことで。
あ、文次郎がこっちを睨んでいる。憎むなら仙蔵にしておくれ。
仙蔵の豹変ぶりに開いた口が塞がらない他の面々をよそに、私は椅子から立ち上がる。
A「じゃっ、文次郎助かった☆」
そう言って私は1人食堂を去った。
ーーー数日後、忍術学園の一角にてーーー
留三郎「Aーーー!!!」
A「え、何何私なんかしましたっけ?」
留三郎がすごい形相で肩を掴んできた。
留三郎「学園の塀になぁ……だれかさんの火縄銃の弾がめり込んでるんだよなぁ……?」
へ、へぇ、そうですかぁー。まぁ、私の打ったやつじゃないと思うなー。
A「わ、私のじゃないから、私はこれでっ!」
留三郎「あの銃弾、【鬼才の戦国狙撃手の段】で火縄銃の練習中に立花仙蔵に驚いて誤発したやつだ、とかありえないよなぁ……?」
ひっ、圧が凄いよ留さん!そして口調がなんか説明臭いよ!メタいよ!
これは一緒に壁の補修作業を手伝わされる流れか…?まずい、それは面倒だな…。何としても避けなくては。
あ、思いついた!
A「留三郎、あそこで綾部喜八郎が落とし穴ほってるよ!!!」
留三郎「なんだと!?」
留さんは全力で私が指さした方へ走って行かれました。
え、あぁ、今のは皆さんご察しの通り、大嘘です。
この後バレてどうなったかって?
それはもちろん、補修作業さ!!!塀やら屋根やら壁やら、全部な!!
めでたしめでたし。ちゃんちゃん。
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ベアちん(プロフ) - たうふ★さん» コメントありがとうございます。そのお話私も描きたいなーって思ってたんです!!リクエストは順番に消化してくのでちょっと時間がかかると思うんですが、楽しみにしていてください! (2021年11月2日 23時) (レス) id: e1de9352a4 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ★(プロフ) - はじめまして!リクエスト失礼します!夢主ちゃんが拐われて、仙蔵がボロボロになりながらも夢主を助ける(語彙力)というお話が見たいです! (2021年11月2日 20時) (レス) id: 875905f17e (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 久々の更新だ〜!待ってました!学園長…思い付きをやめてもらいたい…! (2021年10月26日 23時) (レス) @page46 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 私のコメントありがたい!←調子に乗るな(^言^)これから、たくさんコメントしますね! (2021年10月12日 20時) (レス) @page45 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
ベアちん(プロフ) - しゅるさん» コメントありがとうございます。リクエスト大歓迎です!心得ました!少々遅くなるかもしれませんが気長にお待ちくだせえ…。 (2021年10月12日 7時) (レス) id: e1de9352a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベアちん | 作成日時:2021年7月19日 14時