火薬系カップル【忍たま乱太郎】

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翌日の放課後。私は火縄銃を持って、学園の一角へ来ていた。
今日はここで、火縄銃の練習をするつもりだ。久しぶりだからなー、なまってなきゃいいけど。

的を設置し、ある程度の距離をとる。まずは手始め。このくらい短めの距離でいいかな。



首と肩を、ゆっくりと回す。

静かに深呼吸をして、銃を顔の横に構える。

それから、目をつぶって、気持ちを整える。

目を開けて、意識を的だけに集中させる。


パァン

学園の一角に、銃声が響いた。
それと同時に、銃口からは白い煙が上がる。

的の方を見ると、見事に真ん中を弾が貫いている。

A「よしっ！」


もう一度。
もう一度。
もう一度。

何度も何度も火縄銃の引き金を引く。何度も何度も、弾が的の中央を貫く。


さて、もう1回。

静かに銃を構え、意識を整える。深く息を吸って、ゆっくりと吐き出す。
よし。
引き金に指をかけ、打とうとした。




その瞬間。
トン、と肩に誰かが触れた。

A「ひぇっ！？」

パァン

仙蔵「うおっ。」

驚いて変な方向に打ってしまった。



A「……って、仙蔵。」

仙蔵「驚かせてすまない。反応がなかったものでな。」

振り向くと、そこに立っていたのは仙蔵だった。

何度も声をかけても振り向かないから、肩を叩いたらしい。仙蔵の声に気づかないほど、没頭してしまっていたのだろうか。
ふと見上げると、練習を始めた時は青かった空が綺麗な橙色に染まっている。


A「ごめん気づかなくて。なんか用？」

仙蔵「……いいや、たまたま通りかかったから声をかけただけだ。」

ん？
よく見ると仙蔵は、目線を逸らして、耳の先を、微かに、ほんの少しだけ、赤く染めている。
ふーん。そうゆうことね。名探偵扶桑Aはわかっちゃいましたよ仙蔵くん。


A「……仙蔵、わざわざ私のこと探しにきたんでしょ？」

仙蔵「べ、別にそういう訳では…」

A「訳では？」


仙蔵「……なくない……」

お、珍しく照れていらっしゃる。逆光と顔を逸らしているのでよく見えないが、きっと頬は真っ赤なことだろう。

仙蔵「少し話したくなっただけだ！悪いか！」

A「ううん、嬉しいよ。」

仙蔵も意外と可愛いとこあるよね〜。


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【作者から】
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高校受験を控えているのでこれから忙しくなるのですが、更新頑張ります。これからもよろしくお願いします！

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