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それからと言うもの、私は精一杯馬鹿をした
担当医に怒られると知っていて、点滴を握り締めて勝手に出歩いたり
時には屋上で叫んでみたり
…院内を走ってみたり
それが反って仇となった。
それ以来、体を動かせなくなった。
動かすと心臓がギシギキ痛むのだ
それから二年が経ち、今。
もう少しで、死んでしまうのか。
実感が湧かない。
私はこんなに元気なのに。
今年も彼岸花が満開だ
─美しい
出来ればこの満開の彼岸花の中で、ゆっくり眠りたい
もう疲れてしまった。
私は只々、窓から彼岸花を眺める。
─人生ってこんなにも短くて、儚いものなのだな
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作者名：斎藤颯汰 -Saito Sota- | 作成日時：2018年9月12日 20時
