あの音を掴んで。ー第二楽章ー【ヘタリア】

44曲目。 ページ5

Aside



















『久しぶりだなぁ、全員揃ったの…』

リハの休憩時間にポツリと言葉を溢す。



客席で休憩しているトーニョ先輩とアーサーが、見に来ていたであろうポル先輩と話していた。












もう戻って来ないのでは、そう思う所もあった2人が今並んで話している。


きっと“奇跡”だ。

音楽があったからこの17人で集まれたんだ。音楽は不思議な赤い糸。私たちを結んだ。もうきっと、切ろうと思っても切れない不思議な縁だろう。



















音楽という糸が紡いだ“奇跡”という布。この布を“感動”という洋服にしていく。





感動を作り出すのが私達の仕事だもんね。

















そのためにも私は…間違えやすい所を完璧にしなくては。








今日も音を奏でる。


市大会で金賞を受賞して、県大会に出場したい。願わくば、県でも…。









仏「Aちゃん、少し休憩したら？」

フランシスが水を持ってステージ上で練習している私の元に歩いてきた。



『ん？あぁ、ありがとう。でも、苦手を克服しなきゃ…』








仏「無理しちゃダメよ？コンテスト近いんだからぶっ倒れないでよ」


『そこまで心配しないで』






仏「ふぅん…俺も合わせるよ」

『え？』





驚く暇もない中、隣でアルトサックスの準備を始めたフランシス。






仏「ほら、合わせるんでしょ？」

ニヤリと笑った。







そうだよ、1人で突っ走ってちゃダメなんだった。

音楽は全員で創り出すものだから。

















ーーーーーー
やべぇ、スランプかも…。

中間テストの結果をしこたま男子に煽られたんですよ。



作者は合唱の伴奏者なんですが、うちのクラス合唱下手なんですよねぇw

金賞目指すって言ってるのが、夢のまた夢レベルですよ？





はい、ごめんなさい。作者の愚痴場になりましたね…

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